CEATECニュース
【CEATEC 2026】進化し続ける「Matter」、2026年仕様発表「Aliro」で次世代スマートホームへ
Connectivity Standards Alliance加盟23社が共同出展
CEATEC 2026
X(Transformation)パーク
2026年10月16日(金曜日)
Connectivity Standards Alliance(CSA)は世界のスマートホーム関連企業が集まり2002年に設立され、1000社以上が加盟するIoTの標準化団体。日本支部には約80社が参加し「CEATEC 2026」には加盟23社が共同で出展した。ブースではスマートホームのグローバル標準規格「Matter」に対応した各社デバイスによる、相互接続デモンストレーションを実施したほか、2026年2月に仕様公開された次世代スマートキー標準規格「Aliro」を紹介した。
■登場から4年で益々進化する「Matter」
Matter(マター)は、2022年10月に登場したスマートホームの新たなグローバル標準規格。スマートホーム製品の設定がより簡単になり、スマホやスマートスピーカーなどを通じて製品の容易な操作が可能。
最初のバージョン「Matter 1.0」に対応した照明、スマートロック、空調機器などスマートホームの基本といえる製品が登場後、生活家電、住宅設備とエネルギー、カメラなどの新デバイスへと発展。2026年6月のバージョン1.6ではつながりやすさが進化し、NFCによるセットアップ、複数エコシステムにおけるデバイス共有の改善、サーモスタットの高度化などが実現した。
■様々なプラットフォームがデバイスを共有する形で相互接続ができる「マルチアドミン機能」
ブースでは、照明や玄関ドアの鍵の操作を、複数のプラットフォームから操作する「マルチアドミン機能」も紹介された。スマートスピーカーやアプリなど、様々なプラットフォームのUIで操作できる体験コーナーも用意され、来場者の注目を集めた。
また、他の通信規格の機器をつなぐ翻訳係となる「Matterブリッジ」があることもMatterの価値の一つだ。Matter対応のデバイス同士しか連携ができないと思われがちだが、Matterブリッジを使うことで既存の機器を買い替えずに連携・一括管理できる。
スマートホーム事業に関するハンズオン支援を行うX-HEMISTRY株式会社のCEOであり、CSA日本支部代表の新貝文将氏はCEATEC 2026出展を通じて「Matterは、Wi-FiやBluetoothなどの通信技術を活用し、メーカーを超えてスマートホーム機器をつなぐ新しいグローバル標準共通規格です。Wi-FiやBluetoothはそれぞれ歴史があり、ネット接続や周辺機器接続で広く認知されていますが、Matterは家につながる仕組みで、年々対応製品も増えています。iOSやAndroidも対応しているMatterという規格の存在を多くの人に知ってほしい。新しく発表されたAppleのスマートディスプレイHomeViewもMatterに対応しています」と話す。
■次世代スマートキー標準規格「Aliro」
2026年2月に仕様公開されたAliro(アリロ)は、スマートフォンやウェアラブル端末などのモバイル端末と連携して扉の施錠や解錠を可能にする次世代スマートキーのグローバル標準規格。
従来のスマートロックはメーカーごとにアプリも通信規格もバラバラで互換性がなかったが、Aliroは対応したロックなら機種を選ばず、メーカー問わずに使用可能。スマートフォンやウェアラブルウォレットを、メーカーを超えて共通のデジタルキーとして利用できる。
NFCやUWB※を活用し、アクセスリーダーとユーザーが利用するデバイス間を標準化する通信プロトコルにより、一貫したユーザー体験を提供する。
対象は住宅だけでなく非住宅物件にも及び、ホテルやオフィスなど様々な場所の鍵を一つのウォレットで扱える。
(※)UWBは、相手が「どの方向に・何センチ先にいるか」まで正確にわかる無線技術。Bluetoothと組み合わせることで、歩いて近づくだけでドアの前で解錠することができる。製品によっては内側と外側を判断して室内からドアに近づいても開かないようにすることも可能。
CSAブース内共同展示は「Aliro展示」「Matterコミッショニング展示」「Matterによるメーカーを超えた連携デモ」「国内で手に入るMatterデバイス展示」「Matterのマルチアドミンデモ」「パネル展示」が紹介されたほか、20社が個社別展示を行った。
また10月14日には「AIホーム時代の幕開け 〜MatterとAliroが拓く次世代スマートホーム〜」と題したコンファレンスに、来日中のアライアンスプレジデント兼CEO トビン・リチャードソン氏と、アライアンス日本支部代表の新貝文将氏、パナソニック株式会社 コミュニケーションネットワーク事業部 事業部次長の小笠原亮氏、株式会社HOMETACT 代表取締役COOの橘嘉宏氏、YKK AP株式会社 住宅本部 住宅商品部 ネットワーク商品推進室 室長の潮地良明氏、Appleガジェット系YouTuberのマメ氏が登壇した。
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