CEATECニュース
【CEATEC 2026】慶應義塾大学ハプティクス研究センター、フィジカルAI により臨機応変に動作するロボットの 体験デモを実施。
CEATEC 2026
ネクストジェネレーションパーク
2026年10月9日(金曜日)
慶應義塾大学ハプティクス研究センターは、CEATEC 2026において、フィジカルAIは現場をどう変革するのかを提案する。高齢化に起因する人手不足などの様々な社会課題を「人の作業を臨機応変に代替するロボット」で解決することが望まれている。そのためには時々刻々変化する実環境に適応する力触覚フィードバック技術が必須である。それをベースにして更に「アドミタンス(インピーダンスの逆数)整合により接触が可能になる」という原理と「人が作業をした動作データをフィジカルAIで学習する」ことでロボットが人のような柔軟な動作を発揮する。CEATEC 2026では、人に寄り添い、人に代わって臨機応変に作業を行い、様々な分野で人を支えるフィジカルAIを組み込んだロボットの創発と新しいロボット社会の基盤設計に基づく提案を行う。ブース内では、「既にフィジカルAIが組み込まれた実機が臨機応変に動作するロボットシステムのデモを実施します。ぜひ体験してみて下さい」としている。
■フィジカルAIにより臨機応変に動作するロボット
これまで人が担ってきた作業を「AI-in-the-Loop」によって自動化する、新たなフィジカルAI。高齢化に伴う人手不足をはじめとする様々な社会課題の解決に向けて、人の作業を状況に応じて柔軟に代替するロボットの実現が期待されている。
ブースでは、遠隔操作システムで記録した人の動作データ(力触覚情報)と、プレディクタ・コレクタモデルを活用したAI技術を組み合わせ、作業を自動化する原理検証システムを展示する。人の動作データを学習させることで、対象物の特性・状態に適したインピーダンスを導き出し、ロボットが動作に反映できるようになった。今回の展示では、向かい合う2台の一軸ロボットで様々な種類の物体をつかみ、左側のロボットが不規則に動いても、右側のロボットがその動きに追従し、物体を落とさずに扱う様子を紹介する。自動でのランダム動作のデモに加え、来場者が実際に左側のロボットを動かし、右側のロボットが追従する様子も体験できる予定としている。
■スマートハンドによる力触覚通信(人の手と手首の動作を、力触覚とともに表現)
3自由度の手首機構と4自由度の指機構を備えた、3指7自由度のリーダ・フォロワ型ロボットハンドであり、人の手や手首の動きを表現できる。各関節をワイヤーとモータで駆動し、物体に触れた際の力触覚情報を、力センサレスでリアルタイムにデータ化する。リーダ側の操作者は取得した力触覚情報に基づいて力加減を調整しながら、物体の把持・操作ができる。
力触覚情報をリアルタイムかつ力センサレスでデータ化することで、各分野の熟練者が持つ技能を蓄積し、フィジカルAIによって再現することも可能となる。本システムを自律型ロボットや遠隔操作システムの先端部に搭載することで、様々な作業への活用が期待される。
ブースでは、スマートハンドが人の手や手首の動作と力加減を伝達するデモを展示する。
■福島県ブース(ホール7 7H318)において、福島国際研究教育機構(F-REI)プロジェクト/慶応義塾大学ハプティクス研究センターが共同出展
ホール7福島県ブースにおいて、慶應義塾大学ハプティクス研究センターの技術を用いて、福島国際研究教育機構(F-REI)プロジェクトの研究成果として開発されたスマートハンドによるデモ展示が行われる。
● 桃、キーウィフルーツやリンゴなどの果物の表皮をなでて熟成しているかどうかを判断して収穫期適期かどうかを見極めるスマートハンドを紹介。
果樹における果実はどれ一つといえども同じものはない。大きさや適期の異なる果実を収穫しようとしても場合によっては果実を傷めたり落下させたりするケースが発生することは避けられない。ベテランの果樹農家は、果物の表皮をなでて熟成しているかどうかを判断して収穫適期かどうかを見極めているという。ブースでは、桃、キーウィフルーツやリンゴなどの果物の表皮をなでて熟成しているかどうかを判断して収穫適期かどうかを見極めるスマートハンドが紹介される。これら非定型作業の自動化を実現したのが、今回、慶應義塾大学ハプティクス研究センターの技術を用いて、福島国際研究教育機構(F-REI)プロジェクトの研究成果として開発されたのがスマートハンドである。開発したスマートハンドは、時々刻々変化する実環境に適応する力触覚フィードバック技術は必須であり、それをベースにして更にAIで学習することで実現したという。
慶應義塾大学ハプティクス研究センターは、このスマートハンドにより、「果物をやさしく掴む」「収穫期適期と見極めて選定する」「選定された果実をもぎ取り収穫する」「収穫籠に納める」までの一連の作業の全てをこなしてしまうことを提案している。
収穫期適期かどうかを見極めるスマートハンド
■ブース内ピッチステージでは「フィジカルAIにより臨機応変に動作するロボット」をテーマにしたイベントが実施される。
●10/16(金) 14:30~14:45【フィジカルAI により臨機応変に動作するロボット】
講師:大西 公平
慶應義塾大学新川崎先端研究教育連携スクエア特任教授
ハプティクス研究センター センター長
●10/16(金) 15:30~15:45【フィジカルAI は現場をどう変革するのか】
講師:溝口 貴弘
モーションリブ株式会社 代表取締役社長,CEO
CEATEC 2026
ネクストジェネレーションパーク