CEATECニュース
【CEATEC 2026】株式会社村田製作所、インフラ監視のメンテナンスフリー化に貢献する「電源不要のRFIDセンサタグ」を提案。
CEATEC 2026
General Exhibits
2026年10月8日(木曜日)
村田製作所はRFIDタグやRFIDリーダーを幅広く展開する。自動車分野ではこれまで、タイヤの在庫管理やトレーサビリティー確保の用途でRFIDソリューションを提案してきた。
CEATEC 2026では、インフラ監視のメンテナンスフリー化に貢献する「電源不要のRFIDセンサタグ」を提案する。
本デバイスは、RFID技術とセンサを組み合わせたセンサタグを、同社独自の構造でガラス管に真空封止したものである。コンクリート壁などのインフラに取り付けることで、ひび割れ等の異常でガラス管が破損すると、内部のセンサが大気に曝露されてセンサデータが即時に変化する。
この変化を捉え、インフラの異常を検知する。電池交換が不要で長期的な状態監視が可能となり、インフラの監視のメンテナンスフリー化に貢献する。ブースではデモを交えて、その詳細が紹介される。
■センサタグをガラス管内に真空封止したインフラ状態監視用RFIDセンサタグ。
インフラの点検や異常検知については、様々な手法が検討されている。人手による点検のほか、カメラを用いた画像解析による検知が現在の主流となっている。インフラ監視では、長期にわたり保守負担を抑えながら、安定して異常を検知できることが期待されている。同社が提案するセンサタグは、パッシブRFIDとセンサを組み合わせることで、電池残量の管理や電池交換に加え、タグへの配線工事や配線保守も不要とした。これにより、設置後の保守負担を抑えた運用を実現した。さらに、固有IDによる検査情報の管理と異常箇所の特定が可能となる。センサタグ(個別の識別番号を持つセンサを内蔵した電子チップ)はガラス管内に真空封止し、外部環境の影響を抑えて長期安定使用に適した構造としている。異常の検知については貼り付け箇所のひび割れなど形状変化による応力変化でガラス管が割れることを起点にしている。この管の強度を調整することで、所望の不具合(ひび割れの程度)に反応する設定が可能となる。またガラス管内部はほぼ真空となっており割れた際には瞬時に内部の空気が変化するため、異常を即時に検知できる。
■このデバイスの開発を通じて国土強靱化に関する施策のDXに貢献したい。
全国で地震をはじめとする様々な災害が相次ぐ中で、災害発生後には人命救助に続いて交通網の早期復旧が重要となる。そのためには、交通インフラの正常・異常を迅速に判定し、復旧対応につなげる必要がある。「保守負担を少なく長期にわたり監視でき、有事には即時に異常を検出できる本デバイスは、この課題の解決に有効と考えている。その他、橋桁やのり面、下水管、鉄道などのインフラ監視など様々な用途が期待される。このデバイスの開発を通じ、国土強靱化に関する施策のDXに貢献したい」としている。
CEATEC 2026
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