CEATECニュース
9億円超えの支援集めた立体音響スピーカー「OPSODIS 1」にアナログ・デバイセズのSHARC DSP採用
2025年10月16日(木曜日)
アナログ・デバイセズ株式会社はDSPが採用された鹿島建設の立体音響スピーカー「OPSODIS 1」を出展。
モニターの前に設置するワンバータイプのスピーカーからの臨場感と、まるでヘッドホンのような没入感を実現し、特別展示のデモンストレーション体験では驚きの声を上げる来場者が続いた。
クラウドファンディングで支援9億円超え 立体音響スピーカー「OPSODIS 1」
「OPSODIS 1」は鹿島技術研究所と英国サウサンプトン大学・音響振動研究所が共同開発した立体音響技術「OPSODIS」(オプソーディス)を搭載した小型スピーカー。
「OPSODIS 1」は2024年6月に開始したGREEN FUNDINGクラウドファンディングのプロジェクトで製品化され、9億2千万円以上の支援を集めた(支援募集は終了)。
構成は6チャンネルマルチアンプ搭載/3ウェイ6スピーカー、サイズは幅382mm、高さ70mm、奥行130mmとコンパクトな設計だ。
立体音響を支える高性能DSP SHARCを搭載
「OPSODIS 1」にはアナログ・デバイセズの高性能DSP「SHARC」が搭載されている。大手音響メーカーに広く採用されサウンドバーやネックスピーカーに搭載され、浮動小数点に対応し高速信号処理を実現。独自のクロストークキャンセルは右から出た音は右耳だけに届き、左から出た音とは混ざらない3Dサウンドが楽しめる。ヘッドホンではなくバータイプのコンパクトなスピーカーだが、上下、左右、前後、遠近など360度の自然な音場を再現する。
試聴コーナーでは、360度の動きある音の臨場感が体験できた。また「OPSODIS 1」をスマートフォンに接続し映画の爆発シーンを再生したデモでは、スマホの小さな画面でありながら爆発音が激しく飛び交う迫力と臨場感あるサウンドを響かせた。
アナログ・デバイセズの戸上晃史郎氏はCEATEC 2025 出展を通じて「半導体業界全体が盛り上がるためのアピールをしたい」と話している。
【出展者情報】
会社名:アナログ・デバイセズ株式会社
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール3 3H410
URL:https://www.analog.com/jp/index.html
出展者詳細:https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=1658