CEATECニュース

シャープ株式会社、5G NTN通信対応LEO衛星通信ユーザー端末が「CEATEC AWARD 2025」の『総務大臣賞』を受賞。セルラー通信が困難な場所でも通信可能に。

General Exhibits

2025年10月16日(木曜日)
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シャープ株式会社はスマートフォンの開発で培った通信技術や小型・軽量化技術を応用し、5G NTN通信に対応したLEO衛星通信ユーザー端末の開発を進行。今年2月には3GPP規格に則り、セルラー通信が困難な場所における高速大容量通信を実現。さらには、「CEATEC AWARD 2025」において『総務大臣賞』を受賞。ブースでは、そのデモ展示が行われている。

■5G NTN通信対応 LEO衛星通信ユーザー端末とは

海上や山地、被災地など通信が困難な場所における通信手段としても有用性が注目されている。
現在の衛星通信は各事業者が独自の通信方式を採用しているため、通信規格の標準化が普及に向けた課題の一つになっているなか、3GPP規格に則り、開発した技術。すでに広く普及している5G技術をLEO衛星通信に活用することで、途切れにくいネットワークの実現やアンテナ部材の小型・軽量化、セルラー通信との部材共通化による低コスト化などが可能になり、衛星通信市場のさらなる発展への貢献が期待できる。

5G NTN通信対応LEO衛星通信ユーザー端末

■5G NTN通信対応 LEO衛星通信ユーザー端末のポイント

①ビーム制御により非静止衛星を追跡。船上の不安定な環境でも使用可能。
②アプリにより端末状況をモニタリング。アプリを使用したメンテナンスも可能。
③船舶、自動車、建機、農機、ドローンの市場にビジネス展開。

■デモ展示(通信イメージ)

端末から衛星通信を試み、ショベルカーを遠隔で操作。
端末から衛星通信を試み、ショベルカーを遠隔で操作。

これにより、「山間部での通信」「災害・緊急時の通信」「インフラ分野での通信」「航空・海上での通信」「IoTスマートシティ」など、衛星通信の利用シーンの拡大が実現する。
また、将来的には小型化も検討している。
ほかにも、通信をシームレスに切り替えることで高速大容量通信を可能に、加えて、5G通信で使われている先進技術を衛星通信に応用することで、大容量通信を提供するインフラの整備や、低遅延が求められる自動運転・機器の遠隔制御など、幅広い通信ニーズへの貢献に向け、開発を加速中だ。

写真左が検討中の小型イメージ

【出展者情報】
会社名:シャープ株式会社
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール3 3H223
URL:https://corporate.jp.sharp/
出展者詳細: https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=1623

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