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東芝 量子時代の新たな暗号技術 量子暗号通信でデータ社会の未来を守る 

トータルソリューション

2022年10月31日(月曜日)
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東芝は、グループの技術・ソリューションとして、超電導モーター、パワー半導体、次世代太陽電池、P2X P2G / P2C、再生可能エネルギーマッチング、ローカル5G、電子レシートと購買データ活用、量子暗号通信を8つの柱として展示。
「量子暗号通信」ブースでは、これからの量子コンピューター時代においてネットワーク上の機密データを守る量子暗号通信技術を紹介した。

ブース外観(データ社会の構築)

●量子暗号通信の実用性を実証 機密情報の安心・安全へ

内閣府が2022年4月に公開した「量子未来社会ビジョン」において「量子技術は経済安全保障上でも極めて重要な技術」と明記された。
現在の暗号化技術は量子コンピューターにより、従来よりもはるかに早く解読される恐れがある。機密情報の安心・安全な通信は喫緊の課題で、量子暗号通信(Quantum Key Distribution: QKD)技術の早急な社会実装が必要だ。

東芝は光ファイバー上で暗号鍵を光子(光の粒子)に乗せて伝送する暗号化技術を実現。第三者による鍵の盗聴を確実に検知することを可能にした。

会場ブースでは量子暗号通信システム、量子暗号通信ネットワークモデルが展示されたほか、アメリカ金融大手JPモルガン・チェース、光伝送に強みを持つネットワークベンダー、シエナとともに量子暗号通信の実用性を実証した事例を紹介。
金融ブロックチェーンアプリケーションでの量子暗号通信の実用性が確認できたという。

量子暗号通信システム

●盗聴、改ざんを防ぐ強固なデータ通信基盤の構築へ

量子暗号通信の導入で、これからの量子コンピューター時代においても、サイバー攻撃の脅威から重要な機密データを保護し、データを安全に利用、長期保存できる。
今後は政府機関・公共機関や金融、医療分野などへの適用を進め、重要情報の盗聴防止に役立てる。

担当者は「社会に役立つ通信インフラとしてビジネス展開し、さらなるサービス事業に発展させたい」としている。

量子暗号通信ネットワークモデル

会社名:株式会社東芝
エリア:トータルソリューション
小間番号:ホール8 T002
URL:https://www.global.toshiba/jp/top.html
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=226

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