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遠隔で「音楽の競演」も可能に!光パスコミュニケーションズ、超低遅延の映像伝送技術を紹介
2022年10月24日(月曜日)
株式会社光パスコミュニケーションズ(HPC)は、産業技術総合研究所で開発されたダイナミック光パスネットワーク(DOPN)を使った超低遅延の映像伝送技術などで知られる企業だ。
同社のブースでは非圧縮・光伝送による映像伝送デモや、映像遅延を測定する技術などが紹介された。
●10km先からの伝送でもほぼ遅延なし!「非圧縮・光伝送によるゼロ遅延映像伝送デモ」
こちらで紹介されたのは映像信号を非圧縮の光信号に変換し、光を光のまま伝送する技術。
カメラで撮影した映像を10kmのファイバを挟んでモニタに送るデモが行われ、体感的な遅延はゼロと言えるスムーズな映像が注目を集めた。
同技術は遠隔医療や音楽の現場など映像遅延がシビアな問題となる分野での活用が見込まれているという。
●離れた地点でも映像伝送遅延を正確に測定
遠隔でのコミュニケーションや作業がますます一般化する中、映像遅延はさまざまな分野に関わる課題でもある。
例えばロボットや重機の遠隔操作では、映像遅延は作業の効率低下や危険の増大につながるという。身近なところでは、ヘッドマウントディスプレイでVRを体験する際に起こる「酔い」の大きな原因も映像遅延にあるそうだ。
そんな中、同社が提案しているのが「遅延測定ユニットDPN2011B」。
従来、感覚的な部分だけで測られることも多かった映像遅延を正確に測定し、数値化して知ることができる機器だ。
同機に取り付けられたLEDランプの明滅を、被測定システムのカメラで撮影。被測定システムのモニタ上に映るその明滅を、同機の光センサ(フォトダイオード)で観測するという。
さらに同機と併せ、GPSモジュールを活用することで、離れた場所同士での映像遅延の測定も可能となっている。
出展者情報
会社名:株式会社光パスコミュニケーションズ
エリア:スマート x インダストリー
小間番号:ホール5 S004
URL:https://h-path.co.jp
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=269