CEATECニュース
透明樹脂対応3Dプリンターで作る試作品、最短72時間で納品可能 ティーネットジャパンのネットワークに注目
2022年10月24日(月曜日)
公共事業の発注者支援業務からシステム開発を中心に幅広い事業を展開し、独自の発展を遂げてきた株式会社ティーネットジャパンは、車載部品をはじめとした工業製造品メーカー向けのソリューションとして、最短72時間で試作品を提供するサービスをPRした。
●業界でも珍しい「透明樹脂対応3Dプリンター」で試作品を作成
中国にネットワークがあるティーネットジャパンが得意とするのは、透明樹脂をはじめとする「光造形」であり、受注後最短72時間で納品できるシステムが構築されている。3Dプリンターだけでなく、様々な造形技術での試作が可能であり、顧客のニーズに合わせた提案を行うことが出来る。
また、中国内に多様な素材や加工技術に対応するサプライヤーを有している為、試作・量産・一括納入も可能。実務的サポートから、輸送の手配などをワンストップで提供することができる。
最大造形、800×800×550と大きな物も同じように対応している。
業務用3Dプリンターでよく使われるのは、PPライクやABSライクと呼ばれるエポキシ系の紫外線硬化樹脂で、液体の樹脂に紫外線を当てて硬化する光造形法に多いが、ここで使われているのが、3Dプリンターの光造形試作品としては珍しい「透明PCライク」と言う素材。
可視透過率が90%と高く、部品組合せ後の内部の動作確認をしたいときに多く使われている。
もう一つの展示は、「切削」の試作品。
通常、ダイカストは主にアルミニウム、マグネシウム、亜鉛などの合金を溶かし、精密な金型に高速・高圧で注入し瞬時に製品を成形するが、ここでは、金型を作るのではなく、合金のブロックから「削り出し」をする技術を紹介している。
注目ポイントは、量産されたときと“同じ材料・同じ形”で出来上がるため、試作品だけど、「正品」(量産品と同じ物)が作られるということ。主に、実際の熱量計測などの評価用として使用される。
ダイカストで金型を作る前に、「正品」が作られるのは、業界でも珍しいと、評価を受けている。
出展者情報
会社名:株式会社ティーネットジャパン
エリア:スマート×インダストリー
小間番号:ホール5 小間番号 S002
URL:https://www.tn-japan.co.jp/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=1805