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シャープ 高効率の屋内光発電デバイス『LC-LH』がCEATEC AWARD 2022の経済産業大臣賞を受賞。 電池交換不要で使い捨て電池からの脱却可能に。

トータルソリューション

2022年10月21日(金曜日)
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「デジタルヘルスケア」「カーボンニュートラルへの貢献」に向けた製品・サービスを紹介するシャープ株式会社は、小さな光をエネルギーに変える、高効率の屋内光発電デバイス『LC-LH(Liquid and Crystal Light Harvesting)』を初出展。使い捨て電池からの脱却による環境負荷の低減につながる点が評価されCEATEC AWARD 2022の経済産業大臣賞を受賞した。

ブース外観

●微弱な屋内光でも高い発電効率を実現

『LC-LH』は微弱な屋内光を高効率で変換できる色素増感太陽電池と液晶ディスプレイ技術の融合により開発された屋内光発電デバイス。
約50ルクスの明るさの「非常口」のライトや間接照明でも発電が可能で、発電効率は腕時計や電卓などに用いられる一般的な太陽電池に対して約2倍(屋内環境下)。小面積でもより大きな電力を出力できる。

LC-LH イメージ

●『LC-LH』搭載への置き換えでコイン電池交換不要に

コイン電池で動作する「ビーコン」は信号を0.1秒に一回発信する場合、従来1か月程度での電池交換を必要としたが、『LC-LH』搭載に置き換えることで、交換の手間や使い捨て電池が不要になり、コストや環境負荷の軽減などへの貢献が期待される。
デモ展示では、ビーコンのほかに小型化や設置しやすさが求められる電子棚札、店頭POPなどの活用例が紹介され、将来的にヘルスケアや環境関連のセンサなどのIoT製品、リモコンやモバイルバッテリーへの利用も想定されている。
担当者は「今回の出展を契機に市場のニーズをくみ取りたい」と話した。

ディスプレイ(2個)

●『LC-LH』は既存の工場で製造可能

『LC-LH』の製造は既存の液晶ディスプレイ工場、施設活用により製造・生産技術の転用が可能で、大幅なコストダウンが見込める。2023年度内の実用化を目指している。

●CEATEC AWARD 2022の経済産業大臣賞を受賞

シャープは高効率の屋内光発電デバイス『LC-LH』でCEATEC AWARD 2022の経済産業大臣賞を受賞。
使い捨て電池が不要となり、コストや環境負荷の軽減など、SDGsやSociety5.0の掲げる「リサイクル」「クリーンなエネルギー」「安全な社会」に貢献する点や、幅広い用途で様々な社会課題の解決につながる点が高く評価された。

LC-LH展示外観 ( 左上にCarbon Neutral  中央に モニター )

出展者情報

会社名:シャープ株式会社
エリア:トータルソリューション
小間番号:ホール8 小間番号 T006
URL:https://jp.sharp/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=214

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