CEATECニュース
全国各地から数多くの地域DXラボが集結。
人材発掘・人材育成に関する地域のDX推進の取り組みとは。
2025年11月7日(金曜日)
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、データとデジタル技術の推進を目的とした経済産業省所管の公的機関である。今回の『CEATEC 2025』の出展では全国各地でDX推進への取り組みを積極的に行う「地域DX推進ラボ」が集結。「AI活用」「人材発掘・人材育成」「データ利活用」の取り組みについて紹介した。
■IPAが取り組むDX推進とは
経済産業省およびIPAは、地域社会全体でのDXへの取り組みをさらに加速するため「地域DX推進ラボ(43地域)」を選定。
選定した地域では、デジタルを活用した地域課題の解決や新事業創出などのプロジェクトを実施。
IPAでは各地域に対し、地域間のネットワーク構築、DX推進を支えるメンターや啓発セミナー講師の派遣を行い、地域経済の発展や人材確保の支援を行っている。
また、地域DX推進ラボの他にも「DX推進指標」と言われる経営やITなどの観点で構成されている自己診断ツールを提供して、企業・団体などが簡単な自己診断を行うことによりDXの進捗や課題を明らかにし、次の企業のアクションに繋げる。
■ブース内では各地域で行われている様々なDX促進・支援の取り組みを展示。
IPAのブースでは全国各地域でDXを推進・支援している企業・団体がプレゼンテーションを行った。その中で、いくつかの地域の取組について紹介する。
・広島県
「ひろしまAIサンドボックス」と言われる県内企業・自治体と県内外AI開発者のマッチング
全国からスタートアップを募集し、開発費には最大1億円を支援。AIを活用したソリューションの開発・実証が支援対象となる。
・佐賀県
「SAGA DXリーダーズ」デジタルで稼ぐ企業を生み出す経営者コミュニティ
DXと聞いてアレルギーに似た嫌悪反応を起こす人、後継者問題を抱えた人を解決に導くため、経営者、幹部層などを対象にDXで稼ぐための一歩を支援するセミナーやイベントを実施。
2大プロジェクトとして、業務の効率化、売上アップのための生成AI活用方法を学ぶ「生成AIプロジェクト」と、組織づくりやリーダーシップの確立、組織課題への対処法を学ぶ「事業承続プロジェクト」を推進している。
今回の『CEATEC 2025』の開催によって、DX推進を加速している各地域の企業・団体が集結したことにより、取引先と実際に対面でお話しができたことは非常に大きい成果だと語る企業もあった。今後の地域DX推進の発展に期待が高まる。
【出展者情報】
会社名:IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
エリア:AXパーク
ブース番号:ホール5 5H102
URL:https://www.ipa.go.jp
出展者詳細:https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=1917