CEATECニュース

「RNA共創コンソーシアム」のRNA関連技術と活動が「CEATEC AWARD 2025」においてコ・クリエイション部門賞を受賞。花王、アイスタイル、キリンが描くRNAテクノロジーと共に歩む将来への展望。

パートナーズ&グローバルパーク

2025年10月23日(木曜日)
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「RNA共創コンソーシアム」は、花王株式会社と日本最大の美容プラットフォーム「@cosme」を運営する株式会社アイスタイルにより花王の「皮脂RNAモニタリング技術」(あぶらとりフィルムで顔の皮脂を採取し、RNAを抽出して網羅的に解析する)技術を基盤に設立。
今回の「CEATEC 2025」の出展では「RNA₋Tech₋Driven₋Society~RNAテックで変わる暮らしの8の新基準~」をテーマにRNAテクノロジーへの理科と認知を広げ、社会的価値や実装の可能性を発信しながら、新たな共創と活動の拡大を目指す。

RNAモニタリング技術パネル写真

■RNAとはDNAからコピーされた「設計指示書」。RNAの指示により酵素など体内で働くタンパク質が作られ「今の身体」の状況が分かる。

私達の体の中では「DNA」が遺伝子情報を持っており、人体組織の形成や生命活動はこの遺伝子情報をもとに行われる。ただし、DNAは身体の設計図のようなものなので、どんな材料でどんな形の身体を作るかが全て書かれているがそのままでは使えない。
そこで「RNA」を使い、DNAの情報を読み取り、そのとき身体に必要な部分だけを写し取る。
そしてRNAの情報をもとに酵素などのタンパク質を合成。生命活動に欠かせない様々な働く「部品」を作る。
実際にRNAの環境や体調の変化に応じ、その量や種類は変化する。例えば、日焼けへの防御反応など、RNAの変化を解析することで、身体の変化を早期に把握できる。まさにRNAは身体の“今”を映すリアルタイムなシグナルであり、肌や身体のトラブルが目に見えて起こる前や、一部の疾患の兆候の貴重な手掛かりになる。

“変化する遺伝子”RNAとは?

■生活者が自分に合うものを的確に選ぶことが難しい、モノや情報があふれる時代。RNAモニタリング技術により新たな美容・健康価値を創出する。

皮脂RNAモニタリング技術は、あぶら取りフィルムで顔の皮脂を採取し、そこから抽出したRNAを網羅的に解析する技術。いままでRNA発現情報を分析するには、皮膚に傷をつけて外科的に切り取るのが一般的であったが、この技術は皮膚に傷をつけることなく、RNAの分析が可能となる。例えばヘルスケアシステムズ社が提供する郵送検査サービスのベビウェルチェックでは、赤ちゃんの皮脂RNAを分析することで、肌バリア機能の状態を分子レベルで解析することができる。

赤ちゃんの肌バリア検査写真

■今後、様々な企業の技術を掛け合わせる。未来の暮らしの“8つ”の新基準。

「RNA共創コンソーシアム」は身体の状態を分子レベルでとらえる「皮脂RNAモニタリング技術」を軸に様々な企業との協業や共同開発を進めていく予定だ。新たな未来の暮らしの実現に向けた「新基準」を紹介。

・暮らしの新基準① 朝のスキンケア前に“朝RNA周期スキャン”が日課に
・暮らしの新基準② コスメはRNA周期で“ケアどき”パーソナライズ
・暮らしの新基準③ RNA周期ケアで“「効く」が科学的にわかる”世界に
・暮らしの新基準④ RNA周期で旅行先やホテルを選ぶ“RNAトラベル”
・暮らしの新基準⑤ “肌バイオリズムに合わせた照明・音・香り”が自動調整される住環境
・暮らしの新基準⑥ 学校や会社で体とメンタルの“RNAヘルスチェック”
・暮らしの新基準⑦ “自分だけの経年変化アルバム”で肌老化を科学的に記録
・暮らしの新基準⑧ “半年ごとのRNAチェック”で乳幼児の肌トラブルを防止

このように今後の暮らしにおいて、RNA技術を通して生活者とAIが共存する未来の実現を目指したいと語る。

暮らしの新基準3
暮らしの新基準5

【出展者情報】
会社名:花王株式会社、株式会社アイスタイル、キリンホールディングス株式会社

エリア:パートナーズ&グローバルパーク
ブース番号:ホール4 4H213
URL: https://www.rna-co-creation.jp
出展者詳細:https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=1824

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