CEATECニュース

日昌電気制御株式会社、色で教示 2Dカメラで3次元領域指定技術『Chromateach®(クロマティーチ)』をCEATEC 2025に出展

General Exhibits

2025年10月20日(月曜日)
TwitterFacebookHatenaPocketLine

日昌電気制御株式会社は、マウス操作や座標入力の手間を省き、色だけで作業領域を自動認識するシステム、色で教えるAI『Chromateach®(クロマティ―チ)』を初公開。
カメラが色を識別。座標を高速に割り出すためコンピューター負荷は軽く、現場においてシンプルに導入することが可能となる。専門技術も不要の為、他社技術と融合し様々な応用に期待がかかる。

■特許取得の『色』で『領域』を認識する新技術

日昌電気制御株式会社が展示する新技術AI『Chromateach®』。従来の監視カメラ検知エリア設定を省き手軽かつシンプルにする事できる新技術だ。
従来、監視カメラの検知エリア設定は、パソコン画面で映像を見ながらマウスで領域を囲って行っていたが、『Chromateach®』は色を配置するだけで座標点として記憶ができる。撮影画像を見ずとも現場で段取り替えやレイアウト変更が素早く手軽に行えるため、複数設備の連携、搬送コンベアの分散制御、指定エリア内限定のアラート設定など作業効率を上げることができる。
例えば、色のついた布やマットを置くだけで簡単に「ここ」と座標を教示でき、撤去後も情報を保持する。つまり、任意の色を認識するだけで完結する。映像を認識するカメラも、一般的なカメラが使用でき、専用機器に依存しない構成で様々な応用が可能となっている。

コンベア

■シンプルだからこそできる多様な活用法

ブースでは『Chromateach®』の応用技術『Chromatouch(クロマタッチ)』を展示。
『紙がスイッチになる』技術となっていて、紙に色領域を配置することでWEBカメラをスイッチにしてしまう。例えば、ポスターに3つの色領域と回答を準備。すると、色領域をタッチするだけでウェブカメラが検知。スイッチとして活用できる。

紙がスイッチに

ここで重要なのが『色』。『Chromateach®』は色領域を認識しているので、紙ではなく布でも問題ない。カメラと色領域さえあれば座標認識が可能となる。
ブース内では一般的な紙に「街に求める施設は?」というテーマで、赤い色領域には「新しい図書館」、青い色領域には「スポーツ公園」、緑の色領域には「子供向け遊び場」という回答を用意。色をタッチするだけでシステムが検知。タッチ回数がモニターに表示される。使用しているのは、3色の色領域が印刷された紙と、一般的なウェブカメラ。専門機器を使用せずに簡単な構成で使用することができる。この技術を応用すれば、ただのポスターでマーケティング調査が可能になる。
他にも災害救助での活用例として、災害現場に色つきのシートやテントで設置するだけで、空撮映像やドローンカメラで瞬時に拠点を認識することが可能。物資搬送ドローンや救助ロボットをその場所へ迅速に向かわせることも可能に。システムと人間の共通言語として色を活用することができる。
災害救助、育児、医療、介護など様々な応用に期待がかかる。

【出展者情報】
会社名:日昌電気制御株式会社
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール2 2H419
URL:https://nisshodenkiseigyo.com/chromateach/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=1635

General Exhibits

TwitterFacebookHatenaPocketLine

RELATED POST