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マスデンテックのワイヤレス給電 非接触での照明点灯デモを実施

General Exhibits

2024年10月24日(木曜日)
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ワイヤレス給電やRF-IDなど無線技術を応用した製品の開発・試作、サービス提供を手掛けるマスデンテックは、ワイヤレス給電装置(HF)と応用製品の展示を行った。

出展されたワイヤレス給電装置は、超小型給電装置(0.5W)、高出力用給電装置(30W)。周波数はHF帯の6.78MHzや13.56MHzを使用し、送電側から非接触で受電側へ給電する。小型で伝送距離が長く、応用範囲も広いことが特徴だ。点灯、充電、分配給電などの用途が想定されている。
ブースでは、LED照明や液晶点灯、小型モータによる回転ファン、充電、分配給電などが展示された。

非接触給電でファンを回転させている
分配給電でLEDが点灯

フィギュア・水槽の照明点灯、1メートル離れても給電可能

開発は、ジオラマの複数の建物の照明をワイヤレスで点灯させることが出発点だという。配線不要のため、フィギュアやおもちゃに組み込んだLED、水槽内の照明の点灯も可能となる。

スマートフォン充電器などのQi規格品は110~205KHzの電波が使われ、充電の際に接近か接触させるが、同社のワイヤレス給電装置はHF帯を使うことで、給電距離が長く(30~50mm)非接触給電が可能。ブレに強い特徴もある。
ブースでは、高出力用給電装置を用いて1メートル離れた位置の照明を点灯させるデモも行われた。

左のリングが給電、右が受電でライトが点灯している

給電出力を同軸線で引き延ばせば分配給電もできるため、災害時の活用も見込まれる。停電しても車のシガーライターから給電装置につないで室内各所への照明に利用可能で、電気工事が不要な点も利点だ。電力は低いが高周波なので電圧降下が少なく100メートルでも引き延ばせる。

マスデンテック代表・増山敏雄氏は「CEATEC 2024出展を通じて、製品を広く周知し、非接触の利点を活かした活用法を共に模索したい」と話している。

【出展者情報】
会社名:マスデンテック
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール8 8H439
URL:https://maset.main.jp/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=120

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