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ミライト・ワンの「ロボットDXソリューション」、自律的にエレベーターに乗って建物内を移動するロボットが人手不足を解消!アメニティを宿泊客に届けるなどホテル現場でも活躍中
2024年10月22日(火曜日)
「技術と挑戦で『ワクワクするみらい』を共創する」をパーパスに掲げるミライト・ワン グループは、【みらいの街づくりDX・GX】、【みらいの防災対策 自然エネルギー活用DX・GX】、【みらいの働き方DX】の3つのサブテーマに分けて、最新ソリューションを展示している。
建物の『省エネ』『創エネ』設備によりエネルギー消費量をゼロにするZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)・ソリューションや、作業現場と遠隔地との間で、作業現場の映像と双方向の音声会話をリアルタイムで共有・録画することが可能なサービス「みらいコネクト」など、その数、合計で25。ここでは、「ロボットDXソリューション」に注目し紹介する。
■ミライト・ワンが提供する「ロボットDXソリューション」とは?
業務の一部をロボットに任せることで、人が行うべき対面サービスの時間を増やし、労働者の負担を軽減する「ロボットDXソリューション」。ミライト・ワンが提供するのは、エレベーターと連携が可能なロボットだ。ロボットが自らエレベーターに乗って、建物内の上下のフロアに移動するという自律的な縦移動を可能にした。
エレベーター連携可能なロボットは、「清掃ロボット」、「配送ロボット(運搬ロボット)」、「配膳ロボット」の3タイプ。自律的にエレベーターに乗り降りし、移動できるので、フロアをまたぐビル内の清掃や運搬、配膳の業務を任せることができる。業務を自動化することで、働くスタッフの負担軽減や人手不足を解消するだけでなく、顧客の満足度向上も期待できる。
■ホテル現場で活躍中の「配送ロボット」
今回のブースでデモ展示しているのは「配送ロボット」。ロック機能が付いた電動オープンの配送ボックスを上下2段搭載しているので、2か所それぞれに物を届けることが可能だ。ホテルのアメニティ、ルームサービスを客室までお届けするなど、個別配送のシーンでの活躍が期待できる。
実際に「配送ロボット」を導入したホテルでは、客室へのアメニティ配送をロボットに任せていて、特に、夜間のホテルのスタッフが少ない時の配送業務がほぼなくなったことで負担が減り、従業員から大変好評だという。以前は、1回の配送につき10分から15分かかっていたが、その時間は他の業務に従事できるようになり、全体のサービスの質が向上した。
一方で、ホテルを利用する客からは、「アメニティを持ってくるのがロボットだと、服装などを気にしなくていいから気兼ねなく受け取れる」とか、「子どもがロボット好きなので、ロボットで運んで欲しい」という声が聞かれたという。スタッフの一員としてロボットが利用客にも受け入れられているようだ。
また、ロボットの背面には、21.5インチの大型サイネージディスプレイを搭載しているため、運搬しながら、画像や映像、音声を出力することができる。今回のデモ展示では、周りの人にロボットの動きを文字情報で知らせていたが、イベントの告知や商品紹介など宣伝活動にも使うことができる。
■低コスト・短期間で導入できる!
ロボットとエレベーターを連携させるには、通信接続対応のエレベーターを使用し、エレベーターメーカーが提供する管理クラウドとの連携が必要だが、国内の多くのエレベーターは、旧型の通信接続ができない型式のものが多い。新型のエレベーターに入れ替えるには、もちろん、多大なコストと工事期間がかかる。
しかし、同社のロボットは、エレベーターに専用アダプタを取り付けるだけで使えるので、入れ替えは不要。低コスト・短期間で導入できるのも魅力の1つだ。
【出展者情報】
会社名:ミライト・ワン グループ
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール8 8H406
URL:https://www.mirait-one.com/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=111