CEATECニュース
ソニーの「AI × センシング技術」で実現する、サステナブルな空間認識ソリューション
2024年10月18日(金曜日)
最先端のイメージング・センシングテクノロジーを幅広く、またユニークな展示方法で紹介しているソニーブース。その中から同社のAI とセンシング技術を活用した空間認識ソリューションに関する展示を紹介する。
AI処理機能を搭載した極小のロジックチップ
「ひと」と題されたコーナーの中心に、1枚のチップが展示されている。
指先に乗る小さなチップは、AI処理機能が搭載されたイメージセンサーだ。
同コーナーで行われているのは、このチップ「インテリジェントビジョンセンサーIMX500」のデモンストレーションだ。カメラが撮影しているブース内の人数がリアルタイムで検出されているのが、モニターに映し出されている。
AI処理機能を持つ「インテリジェントビジョンセンサーIMX500」が、リアルタイムに映像の解析・処理を行い、把握したい必要情報(ここでは画面内の人数)のみを表示しているのだという。
エッジでAI処理を完結し負荷を低減。プライバシーへの配慮にも
このようにイメージセンサーとAIを融合させることによる恩恵は大きい。
エッジの段階で必要な情報だけを選択し、出力・送信することが可能となることで、膨大な映像データのやり取りによるネットワークの負荷や消費電力を低減できる。
また人の顔など個人情報を集積してしまうリスクを減らすことができ、プライバシーに配慮したデータ活用が可能になるという。
この技術は、店舗での消費者行動分析や、会議室の占有率のリアルタイム把握、物流拠点におけるナンバー情報の管理など、さまざまな場面で活用が想定されている。
ただ単に大量のデータを集積するのではなく、必要なだけの量を正しく蓄積するサステナブル時代の到来を感じさせる展示となっている。
【出展者情報】
会社名:ソニーグループ株式会社
エリア: General Exhibits
ブース番号:ホール 8 8H405
URL:https://www.sony.com/ja/