CEATECニュース
台湾情報セキュリティ協会(TWISA)が精鋭11社を率いて来日。
2024年10月18日(金曜日)
台湾の危機意識を日本にも!
■台湾のセキュリティノウハウに注目せよ
台湾情報セキュリティ協会は、独自の開発能力を持つ優秀な情報セキュリティベンダーが多く集まっている。今回の展示には、台湾情報セキュリティ協会がスタートアップ系の企業とイノベーション系の、合計11社を率いて来日しており、11社全てが精鋭だ。
期せずして、今月14日に中国軍が台湾周辺で大規模な軍事演習を行ったばかりだが、まさに台湾は、現実の世界でもインターネットの世界でも、常に攻撃を受けている。台湾政府もサイバーセキュリティ系の企業に補助金を出し、新たな技術の開発を行っているとのことだ。そうした台湾では、企業も、現実社会やサイバー上での安全を守ることに強い危機意識を持っている。例えば半導体企業のTSMCは、すでに熊本に工場を建設しているが、これも台湾有事があった際に、すぐに拠点を日本に移すことができるための準備だ。
また、今回来日しているKeyXentic Inc.という企業は、パスワードレスの認証方法をプラットホームで提供しており、指紋認証をはじめ、顧客の環境に合わせた様々な認証方法で、より安全で安心な本人確認を行っている。
KeyXentic Inc.の取引先としては、台湾政府、台湾の軍の組織などがあり、国防の目的も含め、技術が使用されている。実は、台湾のサイバー空間は日本の2倍から3倍ほど、近隣諸国から攻撃を受けているという現実があり、それゆえ、台湾のサイバーセキュリティのノウハウは日本以上にある。日々プロダクトの開発に努め続け、ノウハウを活かし、日本を守りたいとのことだ。
専門家によると、近年、日本でも少しずつ中小企業のセキュリティの意識が高まっているとか。しかしながら、他国と比べると、日本は危機感が足りていないように映るという。セキュリティは費用対効果で出すものではなく、家で例えれば「鍵」だそうだ。
玄関で鍵のかかっていないようなレベルのセキュリティの企業は、ハッカーに難なく入られてしまう。情報セキュリティにおいて、大中小かかわらず、あらゆる日本企業の強い危機意識が、今、求められている。
【出展者情報】
会社名:台湾情報セキュリティ協会(TWISA)
エリア:グローバルパーク
ブース番号:ホール6 6H233
URL:https://www.twisa.org/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=1010