CEATECニュース
日立製作所、フロントラインワーカー(現場作業員)の業務を革新するAIロボットの研究・開発を紹介
2024年10月4日(金曜日)
日立製作所は、社会インフラ設備の施工や保守などフロントラインワーカーの業務を革新する、AIロボットへの取り組み、研究、技術開発についてCEATEC2024で紹介する。
現在、AIロボットによって作業を自動化させたいとなると膨大なプログラミングの量と時間がかかることが課題となっている。環境の変化に合わせて更新させるとなると、これもまた膨大な時間とコストがかかる。そこで作業時の視覚や力覚などマルチモーダルなセンサー情報の重要度を、作業内容や環境に応じてリアルタイムに切り替える技術を開発。これまで早稲田大学の尾形哲也教授らと開発してきた深層予測学習型ロボットの技術を発展させて、人間が何気なく実行している動作、経験を通じて獲得した複雑な動作をロボットで実行させるというもの。具体的には人が遠隔操作可能なロボットを開発し、省コストでロボットの自動化を図る。まず遠隔操作等によりロボットに動作を教える。その際にカメラ画像、関節角などのデータを収集し、それを日立製作所が開発しているAIによって学習させる。その後、学習した結果をロボットに適用することで、人と同じような動きを自律的に実行することが可能になるという。
プログラミングレスでロボットに知能を埋め込む、AIモデル
日立製作所では産業用ロボットやヒューマノイドロボットなどさまざまなロボットに対応可能な技術の開発を行っているが、コアとなる技術はAIモデル。プログラミングができなくてもロボットを使って動作を教えるというティーチング手法を活用し、プログラミングレスでロボットに知能を埋め込むというモデルを実践している。CEATEC2024ではさまざまなケースで適用可能なAIロボットに関する研究・開発についてパネルおよび動画によって紹介する。
【出展者情報】
会社名:株式会社日立製作所
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール8 8H403
URL:https://www.hitachi.co.jp/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=182