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スマホの画面を見ないで周りの景色だけで案内するナビ「LOOVIC(ルービック)」

スタートアップ&ユニバーシティ

2023年10月23日(月曜日)
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空間認知を苦手とする人の課題解決へ

ブース風景

過度な支援は本人の自立を妨げる・・・そこが技術開発の源だった。

LOOVIC(ルービック)はスマホの画面を見ないナビサービスで、開発に4年かかったが、今回、満を持して展示されている。
従来の移動はナビゲーション、あるいは誰かと一緒に歩くことがベースだったが、企業としては、“その時、一緒に誰かが歩いてくれているような感覚”になるDXのコンテンツを作っている。例えば、何もないエリアに見えがちなところでも、地域の方の思い入れのあるコンテンツが眠っているもので、地域愛を持った人とその場所を初めて訪れた人がマッチングしていくようなサービスを展開している。というのも誰でもスマホの地図を見ないで歩ける場所があり、実はそこが世界一詳しいエリアかもしれないからだ。そこを大事にしており、LOOVICではそうした情報を、初めてその場所を歩く人に提供している。

では、どうやって、初めてその土地を訪れた人にこちらから情報を伝えるのか。
アプリが18日にダウンロードが開始されたとのことで、伝え方はすごく簡単。まず、自分の声を入れてみる。見えている景色でいいので「あのビルに向かって」等、見えている景色を伝える。スマホの地図に頼りがちな私たちは、誰かに特定の場所を伝える際、周りの景色が抜け落ちているケースが多い。その抜け落ちた景色をランドマークにすることによって、画面を見ないで目的に到着することができるナビゲーションこそがLOOVICで、声の中に小ネタが入ると、なおいっそう歩く楽しさが出てくるそうだ。

対象者は目が不自由な人はもちろん、周りの景色をなかなか記憶できず忘れやすい空間認知障害の人も大いに利用できる。そこがこのサービスの画期的な点だ。
外に出ていく時に課題や不安がある人は、私たちの想像以上に多い。だが、過度な支援は本人の自立を妨げる。技術開発は、そこが源だったそうだ。
とはいえ、障害の有無にかかわらず、どなたでも使える。自分の力で歩き、目的地まで到達したい気持ちは誰でも一緒。自分で考えながら状況判断して歩きたい・・・
そうした思いに寄り添い、技術開発をしているのがLOOVIC株式会社だ。

第17回キッズデザイン賞の受賞もうなづける。
今後は外に出るモチベーションをいかに引き出すかに焦点を当てたいと意気込んでいる。

キッズデザイン賞

出展者情報

会社名:LOOVIC株式会社
エリア:スタートアップ&ユニバーシティ
ホール4 ブース番号:S120
URL:https://www.loovic.co.jp/ja
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=552

スタートアップ&ユニバーシティ

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