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エレファンテック 環境負荷低減の金属インクジェット印刷技術で、CEATEC AWARD 2023経済産業大臣賞受賞

スタートアップ&ユニバーシティ

2023年10月23日(月曜日)
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エレファンテック株式会社は、環境負荷の低い金属インクジェット印刷の独自製法「ピュアアディティブ法」により作成したフレキシブル基板のサンプルを展示。

ブース

環境負荷の大幅削減を実現した独自製法「ピュアアディティブ法」

フレキシブル基板の製造において、エレファンテックは独自製法「ピュアアディティブ法」を生み出し量産化に成功した。従来の製法は、プラスチック板の全面に銅箔を貼り、露光、現像、エッチングなど多くの工程を経た後に、要らない保護膜や銅箔などを除去する「要らない部分を捨てる」製法で、残る箇所が配線になるが、独自製法「ピュアアディティブ法」は独自開発のプリンターで必要な部分にのみインクジェットで金属を印刷。無電解銅めっきでその金属の部分だけ厚さを増すことができる。「捨てる」部分がないため、少ない資源・製造工程で銅の使用量を70%、CO2を75%、水の消費量を95%削減する環境負荷の大幅削減・コストパフォーマンスの向上を実現する。

担当者は「ピュアアディティブ法を使って製造した製品の環境負荷も下がり、低価格化につながる可能性が十分にある」と期待を寄せた。

銅使用量、CO2排出量、水消費量の大幅削減を実現

すでに海外メーカーから多くの注目 国内メーカーの関心も高まる

「ピュアアディティブ法」によるフレキシブル基板の量産化は2020年に実現した。
提供開始後、CO2削減への意識が高い欧州・北米を中心に海外メーカーから多くの関心が寄せられ、徐々に国内メーカーからの問い合わせも増えているという。
将来的には、既存のプリント基板を製造する事業者や、自社で基盤を内製化したいメーカーに対し「ピュアアディティブ法」の装置・消耗品の販売を検討する方針だ。

CEATEC AWARD 2023では、カーボンニュートラルや脱炭素社会への貢献が期待され、省資源化や省コストにもつながる点や、競合他社に先駆けて量産化を実現していることなどが評価され「経済産業大臣賞」を受賞した。

出展者情報

会社名:エレファンテック株式会社
エリア:スタートアップ&ユニバーシティ 
ホール4 ブース番号:S083
URL:https://www.elephantech.co.jp/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=91

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