ABB株式会社、世界初となるIEC準拠の超高速半導体遮断器『SACE Infinitus』を国内初披露

アドバンスドテクノロジー

2023年10月20日(金曜日)

幅広い産業分野に電化と自動化のソリューションを提案するABBブースでは、今回、国内初披露となる超高速半導体遮断器『SACE Infinitus(サチェ・インフィニタス)』が大きな注目を集めている。

世界初！IEC60947-2準拠の超高速半導体遮断器

再生可能エネルギーの導入拡大や蓄電池の進化などにより直流システムへの需要が高まる昨今。大容量の直流システムを安全かつスマートに保護・制御することが重要な課題となっている。

そこでABBブースで披露されたのが『SACE Infinitus』。世界初となるIEC60947-2準拠の超高速半導体遮断器だ。
同社独自の半導体技術により、遮断スピードは100倍高速化され、またアークフラッシュの発生リスクもほぼゼロまでに低減されているという。
さらに100倍の長寿命化や、保護・制御・診断などの機能をオールインワンでコンパクトに備えることで、省スペースやコスト低減も実現している。
安全性が高く持続可能な将来の電力システムを構築するべくリリースされた頼もしいブレーカーに期待が集まる。
（※数値は従来技術比）

市場トレンドを見渡す講演も実施

またABBは19日に講演『直流システムに革命を～超高速半導体遮断器×エネルギーマネジメントの最適解～』を開催。
再生可能エネルギーや大型電気推進船といった要因からなる直流システムのニーズ増加など、市場トレンドを俯瞰しながら超高速半導体遮断器『SACE Infinitus』の技術を紹介した。

多彩なソリューションの提案

そのほかにもABBブースには多彩なソリューションが展示されている。
『ABB Ability™ Energy Manager』は、いくつかの小型機器を接続するだけで、工場、建物、データセンタなど、さまざまな場所のエネルギー消費やCO2排出を見える化できるエネルギーマネジメントシステムだ。モニターには実際に導入されているコンテナデータセンタのライブデータが映し出され、リアルタイムに行われるモニタリングや分析の様子を伝えている。

また世電圧下のバスバーにデバイスを安全にプラグイン可能な『SMISSLINE TP』の実機も話題となっている。