CEATECニュース

世界では電話ができずに死亡する人が10万人以上いる、その人たちを救いたい。株式会社C&T

アドバンスドテクノロジー

2023年10月19日(木曜日)
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言葉の壁を作らない世界を目指す。

シーアンドティー(ブース風景)

株式会社C&Tの今回の展示は4つのソリューションが紹介されており、対面で使う「Self-Trans」、Zoomのようにビデオ通話にAI通訳が表示される「Remote-Trans」、多人数多言語に対応できる「Guied-Trans」、そして相手とAI通訳の音声で会話ができる「Trans-Phone」だ。目玉は、「Guide-Trans」と「Trans-Phone」で、今、特許申請中で、世界初のソリューションになり、他にはないとのこと。
これまでの通訳機はデバイスをもっていないと使えないが、どうせなら逆転の発想で外国人のスマートフォンのQRコードでシステムを提供してしまおうという考えのもと、Self-Transが開発された。
外国人にとっては日本語が翻訳され、日本側(接客する側)も端末を持たなくてもいいし、通訳者も必要ない。日本側は何も用意しなくても、外国人の接客ができるのが画期的だ。Self-Transについては、来月から横浜市で社会実験があるという。

また、「Trans-Phone」については、ホテルや行政など外国から多言語で電話がかかってくる職場の場合、何語か分からなくても相手からかかってくる電話番号には、国番号がついているので、アメリカだったら+1で英語、中国だったら+86で中国語とAIが判断してくれる。それ以外の言語では、マニュアルで選択でき、とても便利だ。

こうした開発の経緯について、代表取締役の瀧澤氏は、「元々、私は群馬大学の研究者で、日本にいる外国人が病気になると言葉が不自由で、直接病院に来るのだが、来るまでに電話ができない。病院側も英語以外の言語だと電話の受付がなかなかできない。そうしたことを解決するため、外国人がQRコードを使えば、自分の国の言語で通話するだけで病院には日本語で伝わる。病院側にも外国語が日本語で伝わる。これは世界初のシステムだ。今後、71の言語で、世界中で使われる」と強調する。

社会から言葉の壁を無くすことにより、命の危険も無くす。
熱い思いを抱えながら、問題解決に挑み製品化するのが株式会社C&Tだ。

出展者情報

会社名:株式会社C&T
エリア:アドバンスドテクノロジー
ホール8 ブース番号:A070
URL:https://www.c-and-t.co.jp/htdocs/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=259

アドバンスドテクノロジー

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