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株式会社Xenoma 、動きセンサーを搭載した未来のアパレル「e-skin」を出展

スタートアップ&ユニバーシティ

2023年10月17日(火曜日)
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株式会社Xenomaは、東京大学・染谷研究室/JST ERATO染谷生体調和エレクトロニクスプロジェクトのスタートアップとして設立された。同社は、Printed Circuit Fabric(電子回路布)と呼ばれる、伸縮性回路を布上に形成する技術を活用した、スマートアパレル「e-skin」を通じて、日常生活における楽しみや利便性を向上し、さらに安心安全な社会の実現に貢献するための「予防医療」に繋がる製品やサービスを開発、提供している。ブースでは、スマートアパレル展示(フルボディ版)、歩行解析デモ体験、作業負荷を可視化する作業着型ウェアラブルAIの紹介など、多くの来場者の注目を集めていた。

株式会社Xenomaブース

■多種・多点のセンサを搭載した次世代スマートアパレル「e-skin」

e-skin MEVAは加速度センサとジャイロセンサを用いた慣性式モーションキャプチャ機能を有するスマートアパレルである。スマートアパレルとは着心地のよい洗濯可能なセンサ衣服であり、下半身版は7カ所、全身版は18カ所の慣性センサを用いて高精度のモーションキャプチャを行うことができる。普通の服のように着用できるため,簡便で場所を選ばずにモーション計測ができ,そこから歩行解析や解析ソフトを使用して筋活動解析も行うことができる。e-skin MEVAはスポーツだけでなく医療·リハビリテーション分野でも用いられており,来たるべき高齢化社会に向けてデータ駆動型予防医療の実現とそれによる安心安全な社会の創造を目指している。

スマートアパレル「e-skin」

■歩行解析デモに注目が集まる

ブースの一角では、「いわき市の「お出かけ市役所」・下北沢病院の「足の診える化診断」でも採用された歩行健康度チェックの歩行解析デモが行われていた。歩き方を解析するアプリ『e-skin MEVA「LETS WALK」(イースキンミーバレッツウォーク)』を使って、自分の歩き方を可視化するデモは、多くの人の注目を集めていた。まずはズボン型のe-skin MEVAを着用する。同製品は伸縮性のある一般的な衣服に、Xenomaが開発したセンシング用の部材を貼り付けたもの。「よく伸びるのでスーツの上に着用しても、動きづらさは全くない」としている。

『e-skin MEVA「LETS WALK」を使って動きを可視化

■働く現場作業員をもっと楽に。作業負荷を可視化する「ウェアラブルAI」

同社は、現場作業員の負荷を軽減させるためのウェアラブル型のプロダクト開発を共同で進め、今回「e-skin(イースキン)」と呼ばれるモーションキャプチャースーツと、株式会社 日立製作所が提供するAI技術を組み合わせた作業服として同社ブースで公開された。ブースでは、作業服の中にe-skinで提供している衣服型センサを組み込み、作業者がARグラスとともにその衣服を着用することで、作業についての動きやそれに伴う負荷をAIが的確に認知する作業服として、同社ブースで、いち早く紹介され注目を集めていた。作業の負荷情報を収集して可視化することで、作業内容の改善はもちろん、作業現場の改善や、各作業者の負荷状況に応じた作業の振り分けができるようになる。

作業負荷を可視化する「ウェアラブルAI採用の作業服

出展者情報

会社名:株式会社Xenoma
エリア:スタートアップ&ユニバーシティ
ホール 4 ブース番号:S076
URL:https://xenoma.com/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=1203

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