CEATECニュース

シャープ株式会社、日本初※1「生理用ナプキンIoTディスペンサー」を用いて防災備蓄品を有効活用

アドバンスドテクノロジー

2023年10月16日(月曜日)
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シャープ株式会社(以下、シャープ)は、生理用ナプキンを1枚ずつ※2取り出せる「生理用ナプキンIoTディスペンサー」と、各施設に設置した機器の利用状況を一元管理できる「在庫管理システム」を独自に開発。これらを活用し、静岡県浜松市(以下、浜松市)とともに「防災備蓄品を有効活用した生理用ナプキンIoTディスペンサー設置実証実験」を、本年10月1日より開始した。

シャープブース全景

近年、女性特有の健康課題をテクノロジーによって解決する「フェムテック」への注目が集まるなか、「生理」に関しては、経済面や環境面など、さまざまな事情により生理用品を十分に入手できない方への支援の必要性が社会課題として顕在化したほか、外出先で急に生理が始まった際の生理用品の確保といった女性特有の困りごとが存在している。全国の地方公共団体において、生理用品を無料配布する取り組みが広がっているが、行政窓口を中心とした配布は、必要な方に・必要なときに十分行き渡らせることが難しく、トイレ内での配布においては衛生面や大量持ち去りへの対策も課題となっていた。こうしたことを背景に、「フェムテック」による支援や課題解決への期待が、急速に高まっている。

今回の実証実験では、シャープが独自開発した「生理用ナプキンIoTディスペンサー」を、浜松市立高等学校など、4つの公共施設の女性用トイレ(一部多機能トイレ)の個室内に設置。浜松市が所有する、使用期限(推奨3年)までに活用されない可能性がある防災備蓄品の生理用ナプキンを無料で配布する。利用者は、必要なときにディスペンサーのセンサー部に手をかざすことで、生理用ナプキンを1枚ずつ取り出すことが可能。設置場所ごとの利用状況や在庫状況は、「在庫管理システム」により、一元管理。本件で収集するデータの分析などを通じ、浜松市とともに生理用品の効果的な配布場所や方法の検証を行うとともに、各種相談窓口の認知拡大にも取り組む。

CEATEC 2023では、浜松市での事例を紹介するとともに、ブース内に実機を展示する。
※1 防災備蓄品を有効活用した生理用ナプキンIoTディスペンサー設置の取り組みにおいて(2023年9月27日時点、浜松市調べ)。
※2 生理用ナプキンを1枚取り出した後、次の取り出しを2分間制限する開口部設計。

ディスペンサー

出展者情報

会社名:シャープ株式会社
エリア:アドバンスドテクノロジー
ホール 8  ブース番号: A102
URL:https://corporate.jp.sharp/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=34

アドバンスドテクノロジー

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