CEATECニュース
東芝グループ独自の手法で気象観測データを解析する「気象データサービス」を開始
2023年10月16日(月曜日)
東芝デジタルソリューションズ株式会社は、気象レーダから受信した観測データを高精度かつリアルタイムで解析する「気象データサービス」の提供を開始した。
# 30分先の局地的大雨の兆候や雨量を高精度に予測
第1弾として、局地的大雨を高精度に予測する「降雨予測サービス」を提供。気象レーダの観測データを、VILナウキャスト※をベースとした東芝独自の解析手法によってリアルタイムで解析し、30分先の局地的大雨の兆候や雨量を高精度に予測するもので、社会インフラを支える民間事業者や、自治体へ提供することにより、防災・減災に貢献する。
今回提供を開始した「降雨予測サービス」は、公共の気象レーダのデータを解析するため、気象レーダなどのハードウェアを維持・運用することなく、高度なデータ解析により生成される気象データを利用することが可能。鉄道、道路、航空などの公共交通事業や、建設業やエネルギー業などのインフラ事業者、自治体や医療機関、民間気象事業者への提供を想定しており、道路の冠水、河川の氾濫、土砂災害、地下や建物への浸水が発生する前に降雨情報を事前に把握することで、道路の信号制御やアンダーパス通行止め、各種交通機関の運用判断、商業施設への誘導など危険区域からの避難指示、屋外イベント開催時などの対策に活用できるとしている。
CEATEC東芝ブースでは、「気象データサービス」とともに、東芝インフラシステムズ株式会社の高密度な三次元観測を実現するパラボラ型マルチパラメータ気象レーダとマルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)を紹介する。
※ VIL-NC(Vertically Integrated Liquid water content - NowCast)
国立研究開発法人防災科学技術研究所が気象レーダ用に開発した降雨予測アルゴリズム
出展者情報
会社名:株式会社 東芝
エリア:アドバンスドテクノロジー
ホール8 ブース番号:A001
URL:https://www.global.toshiba/jp/top.html
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=28