半導体産業で働く未来と可能性を「人生ゲーム」大型展示で提示 JEITA半導体フォーラムブース

半導体産業で働く未来と可能性を「人生ゲーム」大型展示で提示
JEITA半導体フォーラムブース

キーテクノロジー

2022年10月26日(水曜日)

一般社団法人電子情報技術産業協会（JEITA）の半導体部会は、次世代を担う若者に対して、半導体産業で働く魅力を発信する「JEITA 半導体フォーラム 2022」を開催。
半導体が貢献する社会課題の解決、未来社会の実現につながるテクノロジーの発信を目的に８企業が展示を行った。

●半導体産業人生ゲームを体感

デジタル社会において必要不可欠な製品である半導体の専門人材は世界的に慢性的な人材不足が続いている。ここ 1～2 年で学生たちの半導体の認知度は大きく向上した一方、半導体に携わる仕事の魅力や社会課題解決への貢献などのさらなる情報発信が欠かせない。
ブースではターゲットを若年層（高校生・高等専門学校生・大学生）とし、半導体の理解を広める目的にタカラトミーの協力を得て「半導体産業人生ゲーム」を等身大サイズにした大型展示が注目された。

ゲームは半導体産業で働いた場合に起こる出来事を体験しながらゴールを目指す。ルーレットを回し「１」が出たら「研究開発・設計」職、「８」が出たら「資材・ツール」職のマネージャーになるなど、職種の選択やキャリアアップ・キャリアチェンジを経験する。通常の人生ゲーム同様、手に入れるお金を増やす楽しみもある。

●８企業が５つのテーマで半導体の活用例を展示

JEITA半導体部会による「JEITA 半導体フォーラム 2022」には、キオクシア、ソニーセミコンダクタソリューションズ、東芝デバイス＆ストレージ、ヌヴォトンテクノロジージャパン、マイクロンメモリジャパン、三菱電機、ルネサスエレクトロニクス、ロームの8企業が展示に参加した。

5つのテーマ「GX/DX」、「Society/Smart City」、「Mobility」、「Energy Future」、「Sensing Society」で、半導体が暮らしに与える影響を知る機会として、半導体が使われるシーンを展示。「GX/DX」においては、三菱電機がグリーントランスフォーメーション（GX）の実現に貢献するパワー半導体デバイスや通信用デバイス、各種センサーを展示。「Energy Future」では、ヌヴォトンテクノロジージャパンがリチウムイオン向けバッテリーマネジメント技術、水素社会の実現に貢献する水素センサーに関する展示を行った。

担当者は「半導体は表に見えませんが、電気を使うあらゆる場面に使われている“縁の下の力持ち”。様々なところで暮らしに貢献していることを知ってもらい、若い人たちにぜひ半導体業界の門をたたいてほしい」と話した。