アルムのAIソフトウェア「ARUMCODE１」がCEATEC AWARD 2022デジタル大臣賞受賞。加工プログラム完全自動化の実現で多品種少量生産をサポート

スタートアップ&ユニバーシティ

2022年10月24日(月曜日)

工場内の自動化装置で実績を持つアルム株式会社がNCプログラミング完全自動化AIソフトウェア『ARUMCODE1』を出展。
今回の「CEATEC AWARD2022」から新設されたデジタル大臣賞を受賞した。

●NCプログラミングを瞬時に自動生

アルムが2021年9月にリリースした『ARUMCODE1』はCAD図面データを読み込むだけでNCプログラミングを自動生成するAIソフトウェア。
最大500枚の図面データをまとめてドラッグ＆ドロップすれば、最適な工具の選定や加工条件設定、工具経路等を自動で瞬時に検証・解析し、NCプログラミングを自動生成する。

●完全自動生成で圧倒的コスト削減を可能に

多品種少量生産の部品製造において従来、加工プログラムの作成工程はコストの約50％を占めたが、プログラミングの自動化により、時間コストは96％削減。
１部品あたりの製造原価は50％削減と大幅な生産性向上を可能とした。

機械製品は汎用部品だけでなく一つ一つ専用に設計された一品一様の「部品」の集合体であり、それぞれ加工プログラム、加工に関する知識と経験を備えた技術者が必要だ。人手不足に直面する中小の製造業は、かかるコストが大きな課題となる。
担当者は「国内の製造業のために中小の町工場の生産性を上げる手助けをしたかった」と『ARUMCODE1』開発の経緯を語る。
昨年のリリース以降すでに大手メーカーや多くの町工場に導入され、実際の現場で稼働している。

●CEATEC AWARD 2022のデジタル大臣賞を受賞

CEATEC AWARD 2022より新設された『デジタル大臣賞』は、グローバルレベルのデジタル社会の実現に向け、デジタルの可能性を引き出し、デジタルを最大限に活用しながら多様な課題解決を図り、人びとがライフステージに合った最適なサービスを選択できる、豊かな暮らしと強靭な社会づくりに最も寄与すると評価される応募案件を選考する。
アルムの『ARUMCODE1』は技術力や、実際の現場で稼働している実用性、市場性も含め高く評価され『デジタル大臣賞』を受賞した。