CEATECニュース
株式会社イートラスト、中小河川の監視を主な目的とした、クラウド型防災監視エッジAIカメラシステムeTA002をCEATEC 2025で紹介。
2025年10月8日(水曜日)
株式会社イートラストは、電気・情報通信の分野で防災や環境に関わる多くの公共事業に携わってきた。電気・通信事業をコアに、近年は激甚化する河川氾濫など水害被害の低減を目指し、国土交通省「革新的河川技術プロジェクト(第3弾)」等に参加し、小型軽量かつ電源・通信工事が不要な河川監視カメラや危機管理型水位計を開発。全国各地で約2,500台にのぼる導入実績を積み重ねてきた。今回、新たにエッジAI技術を搭載したクラウド型防災監視エッジAIカメラシステムeTA002を開発し、CEATEC 2025に初出展する。防災分野におけるAXの実現を目指し、ブースでは、製品の活用事例などその詳細が紹介される。
■中小河川の監視を主な目的とした、クラウド型防災監視エッジAIカメラシステムeTA002。
同社が提案する、クラウド型防災監視エッジAIカメラシステムeTA002は、中小河川の監視を主な目的としている。最短1分間隔で撮影すると同時にカメラ端末に搭載されたエッジAIが撮影画像から自動で水位を検出する。取得した水位データや画像はクラウドサーバーへ伝送され、スマートフォンやPCなどから確認できる。また「eTA002」は、太陽光電源とLTE回線を利用した撮影・データ伝送を実現したことで、電源・通信インフラが不安定なエリアにも導入が可能である。また、低消費電力のため無日照状態でも7日間稼働できる点も強みだ。同システムは、低照度カメラを搭載し、夜間撮影でも昼間に近い明るさの画像を取得できる。露光調整やモザイク範囲設定などの調整がWeb上で実施可能となっているのも特徴の一つだ。また、氾濫危険水位などを印したバーチャル量水標(水位目盛り)を画像上に表示し、氾濫の危険性を一目で確認できる画面構成を実現した。「ブースでは、製品の活用事例などその詳細を紹介していますので、ぜひご覧ください」としている。
■エッジAI技術とは
エッジデバイスと呼ばれる端末にAIを搭載し、その端末内でAIによる分析や判断を行う仕組み。
本製品ではカメラ端末に搭載したAIが現場で画像を解析し、検出した水位データのみをクラウドサーバーへ伝送している。リアルタイムでの情報処理が可能なため即時性のあるデータが取得できるほか、データ通信量の削減、解析作業が端末内で完結することによるセキュリティリスク低減等のメリットがある。エッジAIカメラの導入によって、水位計や量水標などの物理的設備に頼らない水位監視を実現。画像と水位データの両方を用いた確実な監視が可能となる。
【出展者情報】
会社名:株式会社イートラスト
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール3 3H222
URL:https://www.etrust.ne.jp
出展者詳細: https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=2302