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IPA・経済産業省、安心してIoT機器を選べる目印「JC-STAR」を紹介。

パートナーズ&グローバルパーク

2025年10月8日(水曜日)
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JC-STARはIoT製品のセキュリティレベルを見える化するラベリング制度

セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR: Labeling Scheme based on Japan Cyber-Security Technical Assessment Requirements)は、ETSI EN 303 645やNISTIR 8425などの国内外の規格と調和しつつ、独自に定めた適合基準(セキュリティ技術要件)に基づいて、IoT製品に対する適合基準への適合性を確認・可視化する、日本の制度である。
本制度は、2024年8月に経済産業省が公表した「IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度構築方針」に基づき、インターネットと通信可能な幅広いIoT製品を対象として、共通の基準で製品に具備されているセキュリティ機能を評価・可視化することを目的としている。

従来、IoT製品におけるセキュリティ対策の取り組みは、ベンダーが調達者や消費者に対してアピールすることが難しかった。また、調達者や消費者にとっても、製品のセキュリティ対策が適切であるかどうかを判断することが困難であるという課題が存在していた。さらに、政府機関や企業におけるセキュリティ対策が進む中、調達する製品や製品ベンダーのセキュリティも含めた広義なサプライチェーンリスク管理が求められている。しかし、IoT製品の選定や調達時に、本来自組織が実施すべき製品のセキュリティ機能や対策状況を確認するプロセスを実行することは難しい現状にある。

適合基準は★1~4 数字が大きいほど高セキュリティ要件

JC-STARには、★1~★4(レベル1~4)までの適合基準があり、レベルが上がるほど高度なセキュリティ要件となる。★1はIoT製品共通の最低限の脅威に対応するための適合基準、★2は製品カテゴリ(製品類型)ごとの特徴に応じた適合基準である。これらは、主に民需での活用を想定しているレベルであり、自己適合宣言方式により適合ラベルが付与される。一方、★3と★4は政府機関や重要インフラ事業者、地方公共団体、大企業などの重要なシステムでの利用を想定した適合基準であり、高い信頼性を実現するために第三者認証により適合ラベルが付与される。
適合が認められた製品には、取得した適合基準のレベルを示す星と二次元バーコードが付いた適合ラベルが付与される。二次元バーコードを読み込むことで、製品の詳細や適合評価、セキュリティ情報、問い合わせ先などの情報を調達者や消費者が簡単に取得できるようになっている。

展示のご案内

あらゆるものがインターネットにつながる現在、IoT製品は世界中から無作為に狙われている。このような状況において、「安さ」や「便利さ」だけで選んだセキュリティ対策が不十分なIoT機器では、ほんの少しの油断で簡単に乗っ取られる危険がある。
今回の出展では、JC-STARの認証を取得したスマートホーム家電や住宅設備を展示し、セキュリティ対策の重要性を体験できるデモを実施する。メーカーには認証取得のメリットを、消費者には安心できる製品の選び方を紹介する。

【出展者情報】
会社名:IPA・経済産業省
エリア:パートナーズ&グローバルパーク
ブース番号:ホール4 4H301-07

URL:https://www.ipa.go.jp/
URL:https://www.meti.go.jp/
出展者詳細: https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=1940

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