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日立製作所 ドローン、空飛ぶクルマでの運用目指すモビリティ管制基盤「Digital Road」を開発

General Exhibits

2024年10月18日(金曜日)
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株式会社日立製作所は「CEATEC2024」において、生成 AI などの技術を活用してフロントラインワーカーの生産性向上をめざす、日立の社会イノベーション事業に関する展示を展開。
強化を進める輸送インフラ基盤の分野では、エアモビリティなどといった輸送インフラの高い安全性と運行効率の実現に向けて開発されたモビリティ管制基盤「Digital Road」を紹介した。

モビリティインフラの高い安全性、運用効率を実現

「Digital Road」は、各モビリティの移動が安全で効率の良い運行となるための制御を行うモビリティ管制基盤で、モビリティを自動および遠隔で運用する際、安全な移動経路を算出し、安定した運行をサポートする。
出展ブースでは、最も環境因子の影響を受けやすく、これまで困難とされてきたエアモビリティの離着陸の自動化への取り組みをアピールした。

エアモビリティの安全な飛行に影響を与える天候・風況、電波状態、障害物情報などは常に変化するが、「Digital Road」はこれらの環境因子をリアルタイムに捉えてデジタル空間内で統合、管理し、その後の変化を事前に予測することで、安全な移動経路を算出する。こうして生成された各機体専用の「占有領域」や遠隔操作に必要な運行プロファイルを機体や操縦者に提供することで、離着陸経路の安全性を上げ、同時に稼働率の向上も実現する。

会場では、強い風の影響で着陸できない2機のドローンが「Digital Road」による管制システムの提供を受け、風がやんだ時に1機ずつ着陸する実証時の映像が紹介された。
また、約150キロ離れた同社工場内のフライトエリアとリアルタイムにつなぎ、CEATEC会場からターンキーで遠隔操作をする実演も行われた。

風の影響を受けながら2機のドローンが安全に着陸

「空の道」の安全へ

日立製作所では、今年度中に研究所がある日立市(屋外)での実証実験で、信頼性等に関するテストの実施を計画している。今後は「Digital Road」の技術を、ドローンや、研究が進む「空飛ぶクルマ」も想定したエアモビリティの利便性向上を目指す「空の道」や、安全性の高い離着陸管制システムに活用して、輸送インフラの安全な運行と自動化の推進への貢献を目指す。

【出展者情報】
会社名:株式会社日立製作所
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール8 8H403
URL:https://www.hitachi.co.jp/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=182

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