CEATECニュース

日本テレビ放送網株式会社、日テレ発のAIソリューション「BlurOn(ブラーオン)」「エイディ」 「AI顔差し替え(研究中)」をCEATEC 2024でデモ展示。

AI for All

2024年10月11日(金曜日)
TwitterFacebookHatenaPocketLine

昨年発表した、日テレ発のAIソリューションはテレビ局だけでなく、自動車業界やインフラ業界など様々な業界で活用が進んでいる。同社は、映像や音声をリアルタイム解析することで様々な分析やコンテンツ制作支援や分析を可能にする機能(エイディ)や、人物の顔や車のナンバープレートに自動でモザイク入れを行い、個人情報保護と映像活用の両立を可能にする機能(BlurOn)など多様な機能で社会の様々なシーンでの活用が進んでいる。

人の頭部を自動検出(BlurOn)

■活用範囲が拡大。個人情報保護と映像活用の両立を可能にする機能(BlurOn)。

もはや社会インフラとして認識されている「BlurOn」は、画像認識AIを活用した、映像編集者のモザイク入れ作業を効率化するためのソフトウェア。クラウド上に映像をアップロードすると、顔、頭部、全身、車のナンバープレートをAIが自動で検出する。編集者は、顔などの検出情報をダウンロードすることで、用途に合わせて動画編集ソフトAdobe After Effectsでぼかし、モザイク、色付けなど調整をすることができる。テレビ局や自動車会社、官公庁等でも活用され、高い精度とセキュリティ性を誇る。映像コンテンツの制作はもちろん、ドライブレコーダーやセキュリティカメラなどの映像を活用する際など、利用の拡がりを見せている。BlurOnでは、それぞれのニーズに応じて様々なご提供形態が用意されている。
Adobe After Effectsのプラグイン提供、クラウドを活用した個別システムの開発、WEBサイトに映像がアップロードされると自動で処理できるWEBサービスとしての提供、映像を預かり日本テレビ側で作業を代行して返却、などの対応も可能としている。
同社ブースではリアルタイム処理が可能なシステムなどのデモ展示が行われる。

車のナンバープレートを自動検出
同時に数百人でも検出可能

■映像や音声のリアルタイム解析を実現した「エイディ」。放送局外での活用も拡大。

同社開発のAI業務支援システム「エイディ」は、画像認識、文字認識、物体追従、音声認識など多様な機能をノートPC1台で運用可能となる画期的なソリューションとして幅広い活用が進んでいる。低コスト、しかもリアルタイム処理も可能なため、様々な競技の国際大会中継の番組制作の現場で、英語テロップを瞬時に和訳したり、選手やボールを自動追従してCGを合成したり速度を計測したりなど、様々な場面で利用されている。放送業界以外でも、行動分析AIによる見守りカメラでの異常検知、物体検出AIによるイベントや商業施設での人流分析、顔認識AIによる建物の入退出管理、表情分析AIによる自動車ドライバーの状態検知など、様々なシーンでの活用が可能となった。

放送局外での活用事例/商業施設での人流分析

■AI顔差し替え(研究中)

モザイク入れの場合、被写体の目線や表情データが失われるが、AI顔差し替えでは目線や表情データは活かしたまま、架空の別人の顔と差し替えることで匿名化ができるため、表情分析などにおける映像データの価値が向上する。
※フェイク映像とならないよう、テロップでの注意喚起、電子透かしなどの対応が必須。

AI顔差し替えの例

【出展者情報】
会社名:日本テレビ放送網株式会社
エリア:AI for All
ブース番号:ホール4 4H188
URL:https://blur-on.com/outsourcin
出展者詳細:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=70

AI for All

TwitterFacebookHatenaPocketLine

RELATED POST