CEATECニュース

スタートアップ特集2

スタートアップ&ユニバーシティ

2023年11月2日(木曜日)
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「スタートアップ&ユニバーシティ」エリアに今年は153社/団体のスタートアップ企業、大学研究機関が出展。最新の技術や創造力を駆使し、未来を切り拓く技術やサービスが展示された。
『スタートアップ特集2』として3社の出展を紹介する。

AI/DXコンサルティングの上流から手掛ける株式会社SPONTO CEATEC初出展

戦略コンサルティングとAI/DXコンサルティングを中核事業とする株式会社SPONTOは、オフショア開発を得意とし日本企業300社を束ねるAMELAグループのAMELAジャパン代表取締役会長、ベトナム人のブ・ズイ・ロク氏によって今年5月に設立された。
開発の経験とノウハウと長年蓄積した経験を活かし、SPONTOはAI/DXコンサルティング、システム・インテグレーション、ITキャリアコンサルティングを事業の三本柱とし、AI/DX、業務変革を中心とする企業レベルのオーダーメイドのソリューションを提案。戦略コンサルティングやシステムの上流工程からシステム構築まで一気通貫の管理手法を採用し、様々なサービスラインを提供する。

主な実績ではこれまで、大手カーシェアリングサービスの基幹システムを刷新。
全国1250箇所のステーション、3500台の車両、1000万人の利用ユーザーを有するカーシェアリングサービスの基幹システムをクラウドに移行。会員管理をはじめとする共通基盤の構築を行い、さらに駐車場管理、料金管理、車両管理、予約管理などの計8つのマイクロサービスの設計と構築を支援した。

また、サイボウズ社が提供するKintoneを用いて、従来、紙ベースで管理していたプロセスを全てクラウド化。工程ごとの編集・変更も瞬時に可能、全員への通知ができる。

株式会社SPONTO 戦略・AI/DXコンサルティング部門・後藤宗人氏は「日本で頑張っているベトナムの優秀な人材の存在を広く知ってほしい。5年後の上場を目指します」と話している。

SPONTOのサービスライン

出展者情報

会社名:株式会社SPONTO
エリア:スタートアップ&ユニバーシティ
ホール4 ブース番号:S027
URL:https://sponto.co.jp/

SOINN株式会社 高難度の課題も市販PCで解決可能な独自AIご提供

SOINN株式会社は、独自技術や多彩な機械学習技術を駆使することで、省データ、省演算で高精度なAI群を提供する東京工業大学発のAIベンチャー。

同社の省エネAI「E-1」は全て少量データから学習し実用レベルに到達し、超軽量で市販PCでも学習・運用が可能。GPUやクラウドも不要だ。

画像検査AIでは、OK品の画像100~200枚を数分で学習し、NG品を数十ミリ秒で検知する。
異常検知AIは、機器や装置の通常稼働中のデータから学習し、高精度に異常の予兆を検知する。従来のディープラーニングによるAIでは、OK・NGあわせて数万、数十万枚の画像をGPUで学習していたが、省エネAI「E-1」は計算が軽くノートPCでもAI学習・運用を可能とした。
また、ソフトウェアを調整すれば、大事なデータを外部に出すことなく、現場で追加学習をさせることもできる。

ブース来場者からは「これ(ノートPC)でできるのか?」と驚きの声が多く寄せられたほか「イメージしやすい」「ノートPCなら使いたい」と好評だ。

同社の省エネAI「E-1」はこれまで東京・丸の内のビル群や首都圏のショッピングセンターなどに導入実績があり、昨年は都政課題解決に向けたスタートアップピッチイベントで優勝を果たしている。現在は、東京ビッグサイトの省エネ制御に取り組んでいる。

SOINN E-1のメリット

出展者情報

会社名:SOINN株式会社
エリア:スタートアップ&ユニバーシティ
ホール4 ブース番号:S074
URL:https://soinn.com/

巡回警備・点検ロボット「ugo」シリーズに 小型軽量化モデル「ugo mini」登場

ロボットで業務DX化を推進するugo株式会社(ユーゴー)は2018年創業のロボットスタートアップ。自律走行による移動が可能な業務DX化ロボット「ugo」を軸に、遠隔操作技術とロボット、AIを融合させたサービスを展開する。

CEATEC 2023の会場では警備向けロボットの「ugo Pro(ユーゴープロ)」、点検用ロボットとして「ugo mini(ユーゴーミニ)」を展示。

「ugo Pro」は約180cmの高さに搭載されたカメラで不審者や不審物がないかを隈なく監視、自動巡回を行う。リングライトを点灯することで暗闇でも運用可能で、遠隔操作によりエレベーター乗降もできるため、階をまたいだ巡回業務も容易だ。またスピーカー・マイク機能による遠隔でのコミュニケーションや、顔ディスプレイには表情や文字情報の表示も可能。ブース来場者からは「見たことある」という声も寄せられ「認知度の大幅な向上を実感した」(同社事業開発部・田﨑健太氏)という。

「ugo mini」は、軽量コンパクトかつ低コストでありながら、高さ約180cmまで伸縮自在なペリスコープに搭載したチルト4Kカメラを用いて、設備の自動点検を行う。センサー類の拡張にも対応しており、現場の運用に合わせて必要なセンサー類の追加も可能となっている。今後は、外部システムとの連携により、自動点検により取得してきたアナログメーターの画像から数値の読み取りにも対応予定。「ugo Pro」・「ugo mini」の社会実装を促進し、警備業界や設備点検の人材不足の課題をサポートする。
ugo mini:2024年1月より順次発売予定。

ugo mini (左) ugo Pro(右)
ugo mini

出展者情報

会社名:ugo株式会社
エリア:スタートアップ&ユニバーシティ
ホール4 ブース番号:S075
URL:https://ugo.plus/

スタートアップ&ユニバーシティ

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