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三菱電機株式会社、廃プラスチックの有効利用率を向上させる資源循環DXソリューション「RaaS」(Recycle as a Service)

アドバンスドテクノロジー

2023年10月16日(月曜日)
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三菱電機では、家電リサイクル事業で実用化済みの静電選別を中心とするプラスチック高度選別技術を応用し容器包装、自動車など、家電以外の製品由来の混合プラスチックにも適用できるサービス(RaaS:Recycle as a Service)を展開する検討を進めている。

三菱電機ブース全景

家電とは異なる様々な業界の混合プラスチックサンプルについて、静電選別試験の結果、近赤外線選別が苦手とする黒色プラスチックや、PE(ポリエチレン)とPP(ポリプロピレン)のような比較的分子構造の近いプラスチック等についても選別可能な事例が多数確認され、三菱電機の静電選別技術が家電以外の多くのプラスチックに対しても有効であることが判明している。

ただし、静電選別にはオペレーションの課題がある。リサイクルにおいては業界によらず常に同じ状態の廃棄製品が回収されてくることはあり得ないため、それらを破砕して得られる混合プラスチック片(原料)の混合比は様々に変動する。原料の混合比が変わるとプラスチックの摩擦帯電量が影響を受け電極間での各種プラスチックの落下位置が変わる。したがって各種プラスチックの純度、回収量を高い状態で維持するには回収容器の仕切り位置の調整が必要になる。この原料変動に対応するオペレーションノウハウがないと、静電選別の性能を最大限に引き出せず再生材の品質を安定化できない。

三菱電機はこれまで現場やラボでの実験に加えて、様々なシミュレーション技術を駆使しオペレーションノウハウを蓄積してきた。そこで、オペレーションノウハウ不要で誰もが最大限の性能で安定して高度選別を行えるよう静電選別をDX化し当社が蓄積してきたオペレーションノウハウを詰め込んだスマート静電選別の開発をスタートした。

スマート静電選別を完成させサービスとして世の中に普及させることでこれからの廃プラスチックの有効利用率の向上に貢献していく。CEATEC 2023では、この最新の資源循環DXソリューションのコンセプトおよびRaaSの鍵となるスマート静電選別技術を紹介する。

スマート静電選別の概念図

出展者情報

会社名:三菱電機株式会社
エリア:アドバンスドテクノロジー
ホール7 ブース番号:A002
URL:https://www.mitsubishielectric.co.jp/

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