当社がクラウドファンディングを実施していた新製品「ViXion01S」を中心にPRいたしました。前回モデルより軽量化を図り、さらに見た目がより眼鏡らしいデザインになった点が大きな特長です。以前のモデルを応援してくださった方々や、新たに興味を持たれた来場者の方々に幅広くご体験いただきました。
やはり「ViXion01Sのデモ体験」が一番の目玉です。前モデルはクラウドファンディングで4億円以上のご支援をいただいた実績があり、多くの方に「名前を聞いたことがある」と言っていただきました。今回、従来からのファンの方も含め、本当に多くの方に新しいデザインと軽さを体感していただけたと思います。
過去に「Inter BEE 2023」に出展していたのですが、CEATEC 2023も視察に行き、来場者の層がB2B寄りだと強く感じました。当社の製品はハードウェアとしての完成度をさらに高める改良フェーズに入っていたので、スケジュール的にもCEATEC 2024でお披露目するのが良いマイルストーンになると判断し、出展を決めました。
想像以上に多くの来場者の方に足を運んでいただきました。CEATEC AWARDを受賞できたことも大きく、社内外での認知度や評価が一気に高まったと感じています。実際に「クラファンに申し込みましたよ」という声を直接いただけたり、機能面や使い方に関する具体的なご意見・ご要望を伺えたのは非常に有益でした。
たとえばb8taさんや蔦屋家電さんでも展示を行っていますが、そこは主に一般消費者の方の来店が多いです。一方、CEATECは業界・職種も幅広い事業者の方々が多く、技術面や将来的な活用方法についてより専門的なフィードバックをいただけるのが魅力です。会期が4日間であること、また来場者数やジャンルの幅広さもあって、とても充実した展示機会になりました。
はい。たとえばUAEの大臣の方とつながりを得られ、海外展開や規制面に関する情報交換を進めるきっかけにもなりました。さらに、当社はドイツ・ベルリンの展示会IFAのピッチコンテストで優勝し、翌年の出展権を副賞としていただいた実績があります。こうした海外のイベントとの連携や、日本発のものづくり技術を海外に発信できる機会が広がった点も大きな成果ですね。
ViXion01Sは光学技術を活かした眼鏡型デバイスで、老眼世代の方や、近距離と遠距離を瞬時に切り替えたい方に使っていただく想定です。前モデルではガジェット感のある外観でしたが、今回はフレームの交換が可能になり、本当に「眼鏡をかけている」自然なイメージを追求しました。昨年12月までクラウドファンディングを実施しており、その後は予約受付中で、今年の5~6月頃のお届けを目標としています。
当社としては、ハードウェアスタートアップという立場から、CEATECでの展示は非常に大きな成果につながりました。多様な業種の方と対面でコミュニケーションし、製品に対する深い意見やアイデアをいただけたことは、今後の開発と事業拡大の大きな糧になっています。日本の技術やモノづくりをアピールしつつ、海外含む幅広いパートナーとも出会える場として、大変価値が高いと感じました。
編集後記
ViXion株式会社の事例からもわかるように、CEATECには先進的な技術やハードウェア製品を効果的に発信する環境が整っています。B2BからB2Cまで幅広い層の来場者が集まる展示会においては、専門的な視点でのアドバイスや、協業するきっかけを得ることもあるでしょう。また、AWARD受賞や認知度が向上することによって、事業や製品の信頼性を高める後押しになることも実感しています。ハードウェアやIoT、スタートアップ領域でのプロダクトを検討中の方は、是非CEATEC 2025へのご出展を前向きに考えてみてはいかがでしょうか。幅広いビジネスチャンスと開発中にあたって良いフィードバックを得る絶好の機会になると思います。