当社はDXブランド「ブルーステラ」を新たに立ち上げ、その訴求のために関連商材を中心に出展しました。主なテーマは生成AIで、特に映像認識技術と組み合わせた先進的な取り組みをアワード対象としてご紹介しています。アワードを受賞した「映像認識×生成AI」の技術はまだソリューションとして完全に製品化されているわけではありませんが、一番の注目展示になったと考えています。
社内では、まず出展に必要な予算や展示数を事前に見込み、上長や役員からの決裁を得て出展を申し込みます。その段階で大枠のコンセプトやどのようなソリューションを打ち出すかは決まっているものの、最終的な内容は会期に近づくにつれブラッシュアップしていくイメージです。大きなテーマは定めつつも、新しい技術や事業部との連携状況によっては、多少入れ替えや調整が入ることもあります。
当社では商談・案件化に向けたリード獲得を特に重視しています。もちろん、ブランディングとしての認知度向上も重要ですが、社内からは「出展が実際の受注など具体的成果にどれだけ繋がるのか」という観点で求められる部分が大きいですね。
2024年度は「持続可能な社会・産業を支える」というコンセプトを掲げています。指標としてはリード件数を重視していて、単純にブースに立ち寄った方々の数ではなく、展示内容をご覧いただき説明員が直接説明できた方を対象に情報を取得しています。また、メディアの露出効果を広告換算値で補足的に見ていますし、VIPが訪問された数も出展効果を測る上で参考にしています。
テレビをはじめ多くのメディアに取り上げていただき、出展効果を実感しています。CEATEC AWARDを受賞すると、記者会見やオープニングレセプションの際に展示ができるため、メディアや省庁関係者に直接説明する機会が生まれるのは大きなメリットです。結果として会期中も多くの取材を受け、当社製品や技術への認知度が広がったと感じています。
また、CEATEC AWARDを受賞したことでVIPツアーにも組み込んでいただき、省庁関係者と直接お話できたことで、NECとしてのプレゼンス向上にも繋がりました。特にテレビの露出効果は大きく、CEATEC自体にさほど関心がなかった知人からも「TVで見たよ」と声をかけられるほどで、実際のデータを上回るインパクトを感じました。
当社では来場者の名刺情報を取得する際、個人情報に関するパーミッション(同意)を厳密に取得しています。今回、より確実な形で同意を得る運用に切り替えたため、説明員が名刺交換に踏み切りにくい場面もあったようですが、会場では多くの方が興味を持って足を止めてくださり、実際の手応えは前年よりも強かったという印象があります。
何と言っても、大臣クラスをはじめとするVIPが来場される国策的な展示会である点が魅力です。大手メディアの報道機会も多く、社会的な注目度が高い。そうした特性を活かしてブランディングや技術アピールができることが、CEATEC出展の大きなメリットだと感じています。
編集後記
CEATEC 2024への出展を通じて、当社はDXブランド「ブルーステラ」と先進的な生成AI技術を広くアピールし、多くのメディアやVIPの来訪を得ることができました。アワードを受賞したソリューションをはじめ、様々な展示を通じて社会的にも大きな反響を得られただけでなく、今後のビジネス活動に繋がるリード獲得という面でも手応えを感じています。出展準備にはコンセプト策定や社内連携などの時間と工夫が必要ですが、その分だけ広報や認知度向上の効果が高いと実感しました。
CEATECは産業・社会に対する新しい技術やソリューションを発表する絶好の場となっています。大臣クラスの要人や多くのメディアが注目するため、新規顧客の獲得だけでなく企業イメージの向上にもつながるのが大きな特徴です。今後、より幅広い業界や技術が集まることで、参加者同士のコラボレーションや新しいビジネス機会も期待されます。ぜひ多くの企業・団体の皆さまに、次回のCEATECへの出展を前向きにご検討いただければと思います。