CEATEC AWARD 事例紹介
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フツパー – CEATEC AWARD 2025 受賞が生んだ好循環、スタートアップの認知拡大戦略

出展事例

株式会社フツパー

2026年4月17日(金曜日)
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この記事を3行でまとめると…

  1. CEATEC AWARD 2025 ネクストジェネレーション部門賞を受賞した「リアラボAI」を軸に計4つのAIソリューションを出展し、過去最高の手応えを得た
  2. スタートアップ枠のパッケージブースやピッチステージを活用し、コストを抑えながら幅広い認知を獲得
  3. アワード受賞をきっかけに大手企業との連携が加速し、事業成長の好循環が生まれた

出展者プロフィール

Interviewee profile株式会社フツパー
ビジネス開発本部 マーケティング部
寶田 靖子 氏

株式会社フツパー
ビジネス開発本部 マーケティング部
崔 永根 氏

今回のCEATEC 2025ではどのような製品を出展されましたか?

CEATEC AWARD 2025 ネクストジェネレーション部門賞を受賞した「リアラボAI」をメインに、計4つの製品を出展しました。リアラボAI以外には、製造業向けAIとして外観検査AI「メキキバイト」と人員配置最適化AI「スキルパズル」、そしてクラウド不要で利用できるローカルLLM「ラクラグ」の3点を、デモ機や動画を通じて紹介しています。やはりメインはアワードを受賞したリアラボAIでしたね。

複数の製品を出展された戦略的な狙いは何ですか?

CEATECは多岐にわたる来場者が訪れる総合展示会ですので、特定の1製品だけに絞り込むのではなく、複数の製品を見せる方針でした。実は、弊社の提供するサービスはニッチな領域を攻めているものが多いんです。特定の製品だけに絞ると、ターゲットではない来場者にスルーされてしまう可能性がありました。間口を広げて、多くの方に「何かしら引っかかるもの」を見つけていただけるようにしたかったという意図があります。

アワード受賞は展示にどのような影響を与えましたか?

元々リアラボAIはCEATECの開催時期に合わせて発表を予定していたのですが、アワード受賞がプロモーションに拍車をかけてくれました。正直なところ、受賞がなければパネル制作などの大々的な展示には至らなかったかもしれません。アワードが後押しをしてくれたという実感がありますね。CEATECは秋口にプレスリリースを打つ企業が多く、弊社もその時期に発表を行うため、タイミングとしては非常に恵まれていました。

また、CEATECはテクノロジーに特化したイメージが強いので、リアラボAIがそのイメージに合致すると判断しました。これまでの製造業向けソリューションから、製薬業界など新たな領域へ展開していく上でも、アワード受賞は有効な機会になっています。

CEATECへの初出展のきっかけは何でしたか?

2023年が初出展で、今回が3回目になります。当時の営業担当メンバーから聞いた話ですが、スタートアップにとって新規顧客獲得は非常に重要で、当時は今よりもリード獲得が難しかった時期でした。とにかく「数多く出展する」ことが前提で、CEATECはスタートアップ枠があり、かつ総合展示会であるため出展を決めました。

CEATECの強みは、エンドユーザーだけでなく、パートナー企業や商社など多様な関係者との接点を持てることです。専門展示会ではターゲットが絞られるため、このような広範な出会いは期待できません。CEATECでビジネスの「きっかけ」を作り、専門展示会で具体的な商談を進め、クロージングするという役割分担が明確になっていますね。国内有数の来場者数を誇る総合展示会だからこそ、この起点としての役割を果たせるのだと思います。

スタートアップ向けパッケージブースの使い勝手はいかがですか?

パッケージブースは弊社にとって非常に有効でした。CEATECでの出展目的は「間口を広げること」なので、装飾に多額の費用をかけるよりも、限られた予算の中で最大限の露出と認知獲得を目指す方が合っています。必ずしも大きなブースが必要なわけではないんです。

特にありがたいのが、ピッチステージや無料のプレスリリース配信といった付随サービスですね。弊社の商材は「一見して分かりにくい」ものが多いので、こうしたサービスがコストをかけずに認知を広げる上で非常に役立っています。他の展示会では小さなバナーにも高額な費用がかかることが多いので、スタートアップにとってCEATECのパッケージブースはありがたい存在です。

また、CEATECの主催者団体は非営利の産業団体であるため、展示会事業で収益を上げることが主目的ではなく、産業全体の発展を後押しすることがミッションである点も、他の商業的な展示会との大きな違いだと感じています。

今回の出展ではどのような成果がありましたか?

具体的な数字で示すのはまだ難しいのですが、実感としては非常に良い成果でした。過去の出展と比較しても、今年はCEATECで最も良い成果が得られた年だと断言できます。特にアワード受賞の影響が大きく、大手企業からの問い合わせや商談に繋がっています。

成果が良かった要因としては、弊社の技術がロート製薬という強力なブランドと具体的な事例を通じて「分かりやすく」提示できたことが大きいと分析しています。アワード受賞による来場者数の増加や、オープニングレセプションや記者会見を通じた情報発信など、質的な面でも充実した出展になりました。

定量的なKPIについては、スタートアップブースの出展費用が安価であるため、商談獲得単価(費用対効果)の目標は既に達成しています。あとは実際の受注に繋がることを期待している段階ですね。弊社の事業はリードタイムが長いため、最終的な成果はもう少し時間をかけて見ていく必要があります。

アワード受賞は社内外にどのような影響を与えましたか?

最大のインパクトは、ロート製薬との連携を加速させるきっかけになったことです。ロート製薬との共同セミナーでは過去最高の集客数を記録しました。ロート製薬の全面的な協力なくしては製品化や展開は不可能でしたので、アワード受賞が先方のコミットメントを引き出す上で非常に大きな役割を果たしたと感じています。

さらに、弊社の株式上場(当時は審査通過の段階、同年12月に東証グロース市場へ上場)のタイミングとも重なり、投資家向けの紹介資料のトップニュースとしてアワード受賞の事実を掲載できたことも大きな成果でした。これを境に社内でも早期に動き出し、年内のうちに翌年の事業計画まで策定できました。まさに「好循環」が生まれた形ですね。

CEATECの魅力をどのようにお考えですか?

一番の魅力は「普段会えない方と会える機会」です。オープニングレセプションでは政府関係者との接触機会もあり、専門展示会では難しい政官やメディアとの繋がりが持てる点は、CEATECならではだと感じています。

そしてCEATECの最大の価値は、既存製品を「売る」というよりも、新しい技術や革新的な製品を世の中に「認知させる」場として優れている点だと思います。アワード受賞も、まだ世間に知られていない取り組みや技術への認知度を大きく高めることに繋がりました。製品が完成して販売する手前の段階で、その製品が持つ社会的意義や効果をアピールできる場として、CEATECは極めて有効だと考えています。

編集後記

フツパーは、CEATECのスタートアップ枠を活用し、3回の出展を通じて着実に成果を積み上げてきた。特に今回はCEATEC AWARD 2025 受賞を契機に、大手企業との連携加速や株式上場時の訴求材料など、展示会の枠を超えた多方面での成果に繋がっている。パッケージブースやピッチステージといったスタートアップ向けの支援メニューを最大限に活かしつつ、費用対効果の高い出展を実現している点も特徴的だ。新しい技術を世の中に「認知させる」場としてのCEATECの特性と、自社の事業フェーズが合致したことで、出展の価値を最大化できた好事例と言えるだろう。

出展事例

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