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【CEATEC 2024 出展事例】TDK株式会社様

TDK株式会社

出展事例

2025年4月15日(火曜日)
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この記事を3行でまとめると…

  1. 3つの注力ゾーン(受動部品・センサ・二次電池/AI関連/“未財務”)を通じて、企業ビジョンと最先端技術を一括発信
  2. ニューロモルフィックデバイスやフルカラーレーザーモジュールなど、CEATEC AWARD受賞を含む注目製品を披露
  3. グローバルに集まる社員や来場者との交流を活用し、ブランディングや次世代人材へのアピールを強化

出展者プロフィール

TDK株式会社
戦略本部 広報グループ 展示会&出版チーム
佐々木 寿子 氏(CEATEC出展責任者 写真中央)

技術・知財本部 応用製品開発センター 次世代電子部品開発部 第2開発室 室長
佐々木 智生 氏(AWARD受賞製品の部門責任者 写真左)

技術・知財本部 応用製品開発センター 次世代電子部品開発部 第2開発室 担当課長
柴田 竜雄 氏(AWARD受賞製品の部門リーダー 写真右)

CEATEC 2024における、貴社ブースの出展内容について教えてください。

TDKでは、ブースを大きく3つのゾーンに分割して展示しました。まず1つめのゾーンは、当社の中心事業である受動部品・センサ・二次電池を集約したエリアで、全体の約40%を占める構成です。2つめのゾーンは、AI関連の取り組みを前面に出したエリアで、30%ほど。3つめのゾーンは、弊社独自の言葉である「未財務」をキーワードにした、人的資本やSDGsといった社会的課題への取り組みを紹介するコーナーで、20%程度となり、その他は10%でした。

さらに、AR/VRやニューロモルフィックデバイス、フルカラーレーザーモジュール、二次電池などを注力製品として展示し、特にニューロモルフィックデバイスはCEATEC AWARDを受賞したこともあり、当ブースの大きな目玉となりました。フルカラーレーザーモジュールも可視光の見え方を大幅に高める新技術として注目を集め、AR/VR分野では実用化が進む製品群を通じて次世代の可能性をアピールできたと思います。

CEATEC 2024に出展することを決めた経緯を教えてください。

弊社は2024年5月に「TDKトランスフォーメーション」という長期ビジョンを発表しました。そこでは、10年後の社会を見据えて「テクノロジーの力で社会の変革を促す」と同時に「自社自身も変革し続け、お客様にとってのナンバーワンパートナーになる」という目標を掲げています。今回のCEATECは、外部に向けてこの新しいビジョンを最初に広くお伝えする機会と位置づけました。

加えてCEATECは、日本最大級のエレクトロニクス総合展示会として、業界関係者に留まらず、学生など将来の人材や海外からの来場者を含め、多様な層と接点を持つことができる場です。弊社にとって、ブランディングと幅広い認知度向上を図るプラットフォームとして最適と判断し、出展を決定しました。

出展にあたって、数値目標やテーマ設定はありましたか。

厳密な数値目標は設けていませんでしたが、ブランディングの向上に寄与できることを意図していました。実際、JEITA電子部品部会の企画で学生や教育関係者の方々からアンケートを取ったところ、「もっとも印象的なブース」にTDKが選ばれたと伺っています。こうした評価は「ナンバーワンパートナー」としての目標にも通じますし、今後のモチベーションにつながる成果です。

出展による効果や社内外の反応はいかがでしたか。

展示会後、事業部やコーポレート部門を集めた社内の振り返り会を行い、出展コンセプトを製品主体からコンセプト主体へ切り替えたことが大きな変化だと感じました。製品数は絞り込まれた一方で、メディア露出や若年層への訴求など、従来の手段では届きにくい相手に存在感を示せたことが評価されています。
また、CEATEC AWARDの受賞や学生アンケートでの高評価など、外部からのポジティブな反応も多く、社内でも「今後さらにテクノロジーを進化させるイメージを発信していきたい」という声が強まりました。

CEATECの魅力はどのような点にあると感じていますか。

やはり一堂に会する規模が大きいという点が非常に魅力です。CEATECは来場者数が11万人を超えることもあり、業界のプロフェッショナルから一般・学生の方まで幅広い層と直接触れ合うことができます。電子部品のように目に見えにくい技術こそ、リアルな場で直接来場者に説明でき、実際にTDKのソリューションを見てもらうことで理解が深まります。
さらに、国内外から社員が集まるため、社内交流や情報共有の機会としても機能しています。世界30以上の国や地域に250か所以上の拠点をもつ弊社ならではですが、海外の技術者や営業が多数来日して、ブースでの対応を通じて横のつながりが生まれる点も大きなメリットです。

編集後記

TDKがCEATEC 2024で掲げたことは、先進技術を通じた社会変革の実現と、その先にある企業のあり方を広く発信することでした。受動部品・センサ・二次電池、AI、そして人的資本やSDGsなどの「未財務」領域まで幅広く展開した結果、技術愛好家から学生層、新規顧客候補、さらには社内外の関係者に対して、一貫したメッセージを訴求できたと感じています。

CEATECは、日本を代表する総合技術展示会として幅広いターゲットと出会い、企業イメージを高め、さらには社内外に横断的なつながりをもたらす貴重な場です。TDKとしても多くの方々に技術を直接体験・体感していただくことで、次のコラボレーションや人材確保につなげられる好機となりました。もしご検討されている企業がありましたら、CEATECという大規模で多彩な来場者を迎えるステージのメリットを、ぜひ前向きに活かしていただければと思います。淡々とした事実を申し上げるならば、多様な層が集まるからこそ生まれる出会いと広範囲なPR効果は、他に代えがたい大きな価値といえるでしょう。

TDK株式会社

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