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【CEATEC ECO & Design Challenge 2025 出展事例】シャープ – 新コーポレートスローガン「ひとの願いの、半歩先。」を体現したサステナブルブース

シャープ株式会社

出展事例

2026年6月16日(火曜日)
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この記事を3行でまとめると…

  1. 新コーポレートスローガン「ひとの願いの、半歩先。」を軸に、メッセージ性とデザイン性を両立したブースを構築
  2. 廃棄物削減だけでなく、施工スタッフの負担軽減までをサステナビリティと捉えた包括的な取り組み
  3. 説明員が来場者の属性に応じて説明の用語や表現を使い分ける「ホスピタリティ」も高く評価された

出展者プロフィール

シャープ株式会社 ブランド戦略本部
ブランド戦略推進部

主任:吉元 有美 氏(写真右)
主任:土井 陸生 氏(写真左)

ブースのコンセプトを教えてください

2025年、弊社は新たな価値・新たな文化を創造する企業を目指して、新しいコーポレートスローガン「ひとの願いの、半歩先。」を発表しました。CEATECの場でもこのメッセージを伝えたいと思い、シャープらしさを維持しながら未来に向けた姿勢を表現することを目指しました。

来場してくださったお客様に企業メッセージを伝えることに加えて、やはり驚きや高揚感を感じていただきたいという気持ちがありました。高いデザイン性とサステナビリティの両立を目指したことも、今回のブースの大きなコンセプトです。

25年9月に発表された新コーポレートスローガン(シャープブース中央)

ブース製作で特にポイントとなった点は何ですか

いくつかあります。

一つ目は、当社の事業領域が多岐にわたることの認知を拡大するため、暮らす=BtoC、働く=BtoBをシームレスに配置した点です。左右均等なボリュームで中央にステージを置き、視覚的にも事業領域を分かりやすく提示しました。

二つ目は、「ひとの願いの、半歩先。」というスローガンをより深く理解していただくための工夫です。コーナータイトルを「ひとの願い(=問い)」、展示品を「シャープの半歩先(=答え)」という形で見えるよう設計しました。
例えば「煩雑な管理をせずとも、健康に配慮した生活を送りたい」という願いが人々の中にあり、それに対するシャープの半歩先の答えが展示品の「IoTを活用したヘルスケアサービス」というように、展示をご覧いただく事でスローガンの意味を自然と理解できるようにしたのがポイントですね。

スローガンとリンクするサイン体系を設計

また、過去数年にわたり来場者から実物展示への好意的な反響をいただいていたので、今年も体験展示を核とした「現物主義」へのこだわりを踏襲しました。実際の事業担当者が展示物の説明者として常駐することで、より深い製品理解につなげています。

社内外での反応はいかがでしたか

昨年は中期経営計画やスローガンを発表したこともあり、インナーブランディングがかなり必要だと考えていました。ブースのあり方やコンセプトを伝えることで、出展する各ブースの担当者に会社が何を考えているのかを分かってもらうことが大事だと思っていたので、それが伝わったかなと感じています。

新スローガンの策定がCEATEC準備期間と重なっていたので、まだ社員に対しても浸透に努めていた時期だったのですが、スローガンを軸にCEATECのコンセプト作りを推進したことで、関係者にスローガンを「自分事」として捉えてもらえる機会となりました。CEATECがとても良いタイミングだったと思います。

エコ&デザインチャレンジに応募した経緯を教えてください

弊社では今年に限らず、イベント運営においては何かしら環境負荷低減に関するチャレンジを自分たちの目標に織り込むことが、恒常化しています。「今年はどういう切り口で取り組もうか」という議論が必ずプロセスの一つになっています。

その取り組みが、客観的に評価をいただける機会だと捉えましたので、今回の応募に至りました。明確な目標として置くことができるのが良かったですね。

サステナビリティ面でこだわった点は何ですか

ブースの素材に「環境負荷の低い材料を使いました」ということだけではなく、もっと広い視点でサステナビリティを考えました。

展示会が終わった後に廃棄物が積み上がっているのを見ると、少し物悲しい気持ちになりますよね。木工を減らそうというアプローチもあるのですが、施工運営いただくビルダーさんを含め協力会社の皆さまが深夜まで作業せずに済むということも、サステナビリティの一つだと考えています。この考え方を最初のビルダー選定の時からお伝えし、オリエンテーションの時点でご提案をお願いしていました。

また、ブース正面の左端に、CEATECで当社が取り組んできた過去数年に渡る環境負荷低減の内容と、今年の取り組みが分かるコーナーを設けました。多くの方にご覧いただくことを願い、説明文もなるべく専門的すぎない平易な表現にするよう努めました。そしてそのコーナー自体の環境負荷が高くては意味がないので、言動一致を図るためにも、2024年経済産業大臣賞をいただいたePoster(消費電力0ワットで表示を保持できる電子ペーパーディスプレイ)のシリーズ製品をサイネージに使用しました。

ブース内ではサステナビリティへの取り組みも紹介(ePoster使用)

デザイン面での目標や工夫点は何ですか

2025年はシャープにとって特別な年だったので、シャープらしさを維持しながら、様々なステークホルダーの皆様に将来の飛躍に向けた取り組みをお見せしたいと思っていました。「刷新感」が伝われば良いなと。

デザインを作り上げる過程においても、刷新感が伝わるような、かつシャープらしさの表現が織り込まれるよう配慮して作りこんでいきました。全体のサイン計画、説明パネル、真ん中のステージで登壇者がプレゼンテーションを行う際のパワーポイントスライドのフォーマット、さらにはスタッフが首から下げるスタッフバッジやストラップもオリジナルで作成しました。

説明員もブース構成要素の一つだという考えのもと、本当に細部に至るまで一貫性があるビジュアルアイデンティティを施すことで、「シャープらしさ」が視覚的にも伝わるようにしました。

今年ユニフォームも新規に作成したのですが、当然今年限りではなく、翌年以降も再利用していきます。

説明員の着用物にもビジュアルアイデンティティが施され、ブースの印象を統一

受賞後の反応はいかがでしたか

おかげさまで取材のご依頼を非常に多くいただきまして、ありがたく思っています。

特に嬉しかったのは、説明員のホスピタリティについてお褒めの言葉をいただいたことです。学生さんが来場された場合と、ビジネスパーソンの場合で、説明の用語や表現の使い分けを瞬時に切り替え、来場者理解に努めていることを評価いただきました。

シャープブースへはビジネスパーソンに加え、多くの学生も訪れた

実は私たちは特別なことだと思っているわけではないのですが、多様な方が来場するCEATECだからこそ、そのようなホスピタリティを評価していただけたことが嬉しく、講評を伺った翌日の朝礼で社員に共有したところ、士気も上がりました。

また今年のブースは新素材の「molo」を採用した特徴的なデザインであったこともあり、会期中には、他社の展示会担当の方から「この素材は何ですか?」と質問いただくこともありました。エコは協力会社様のご協力が不可欠であり、出展社単独で行うのではなく、他の出展社様も含めて一丸となって取り組むべき事と考えているので、包み隠さず「これはビルダーさんにご提案いただいた素材で…」と内容をお伝えしていました。

エコ&デザインチャレンジのどのような点が魅力だと感じましたか

明確な取り組み目標になると思います。社内ではずっと継続してやってきたことではあるのですが、客観的に評価いただける機会なので、取り組みの内容が明確になります。

また、他社様のブースがどういう取り組みをされて評価されているのかを知ることができ、非常に勉強になりますし、刺激も受けます。

環境配慮された素材は割高なことも多く、資材の高騰もある中、コストとのバランスに苦慮することもあります。アワードという形で表彰していただけることで、社内的な動機付けにもなりますし、経営層を説得する材料にもなり、大変魅力的ですね。

編集後記

シャープは、新コーポレートスローガン「ひとの願いの、半歩先。」をCEATECを活用し社内外に発信するため、メッセージ性とデザイン性を高度に両立したブースを構築した。環境負荷低減については、素材選定だけでなく施工スタッフの労働環境まで含めた包括的なサステナビリティを追求。さらに、来場者に応じて説明を使い分ける説明員のホスピタリティも高く評価された。

客観的な評価を受けられる機会として、また他社の取り組みから学べる場として、エコ&デザインチャレンジへの参加は社内の意識向上にも寄与している。同社は今後もCEATECへの出展と環境配慮への取り組みを継続していく意向だ。

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