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【CEATEC 2024 出展事例】シャープ株式会社様

シャープ株式会社

出展事例

2025年6月10日(火曜日)
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この記事を3行でまとめると…

  1. テーマは「AI-powered Innovation for the people for the earth」。ESG・環境・AI技術を軸に、体験型の展示物を充実
  2. 電子ペーパーディスプレイ「屋外対応A0サイズ ePoster」のCEATEC AWARD 経済産業大臣賞をはじめ、実機・実物展示が来場者増や社員のモチベーションにも大きく貢献
  3. 事前に掲げた目標(ブース来場者数や環境負荷低減など)を達成し、前年比約38.7%増の来場者を獲得

出展者プロフィール

Interviewee profileシャープ株式会社
ブランド戦略推進部
部長補佐 
山川 豊 氏

CEATEC 2024における、貴社ブースの出展内容について教えてください。

弊社ブースのメインテーマは「AI-powered Innovation for the people for the earth」と設定致しました。CEATECのテーマ『Innovation for All』、25周年特別テーマ「AI for All」に呼応するかたちで、AI技術をはじめ、環境・QOL向上(ESG)に関わる取り組みを一堂に集めました。具体的には、「カーボンニュートラル」「サステナビリティ」「Better QOL」「AI」という4つのグループに分けて、来場者の方々に楽しみながら体験していただけるブースづくりを意識しました。

ESGや環境配慮の姿勢は当社が長年重視してきたもので、一昨年のCEATECから特に力を入れて情報発信していました。今年はそこにAI技術をさらに掛け合わせる形で展示を組み立て、来場者の方に“未来の暮らし、未来の仕事”を少しでも体感していただきたい、という想いで出展内容を構成致しました。

その中でも特に目玉の出展はありますか。

どの展示も自信を持ってお見せできるものですが、やはり「CEATEC AWARD」の経済産業大臣賞を受賞した電子ペーパーディスプレイ「屋外対応A0サイズ ePoster」が最も注目を集めました。ブース全体の入り口近くに配置し、多くのメディアや来場者の方に実際にご覧いただけるよう工夫したこともあり、大きな反響がありました。

CEATEC 2024に出展することを決めた経緯について教えてください。

日本最大級のテクノロジー総合展示会であるCEATECには、非常に多種多様で、多数のお客様が来場されます。そうした方々に、弊社の最新技術や社会貢献の取り組みを直接お伝えする絶好の場と捉えたことが一番の理由です。
加えて、シャープのプレゼンスを上げる、ブランドイメージ向上の大きな機会でもあります。

出展準備はいつ頃から、どのように進められたのでしょうか。

CEATECは毎年10月に開催されますが、出展の申し込み自体は8か月ほど前から始まります。最初は「出展するかどうか」の是非を経営幹部に確認し、その段階で仮テーマやアイテム候補をざっとリストアップします。具体的な展示物やブースのコンセプトが固まるのはやや後になり、夏前後から事業部とのすり合わせを繰り返して最終的に決定する流れです。

今年は、社内で「こんなアイテムを出してCEATEC AWARDを狙いたい」「リアルに体験できるものを出したい」という要望が例年より多く、出展テーマとの親和性を鑑みながら、取捨選択を行い、最終的にブース内に21アイテムにまで絞り込みました。

実際にどのような目標を掲げて出展されたのでしょうか。

大きく3つありました。

1. ブース来場者数 … 前年を上回る形で多くの方に足を運んでいただく
2. メディアへの露出 … CEATEC AWARD受賞も含め、できるだけ広く認知を獲得する
3. 環境負荷低減 … 既存什器や展示パネルを再活用するなど、廃棄物を最小化

具体的には、木工で一からブースを作る場合と比較して約70.9%の廃棄物削減を実現できました。弊社が継続的に取り組むESGのテーマを、自社の展示運営そのものでも表現できたと思います。

出展の成果はどのように感じていますか。

今年はブース来場者が前年に比べて約38.7%増加しました。Japan Mobility Showとの併催効果もありましたが、やはりCEATEC AWARDの経済産業大臣賞の影響が大きかったです。会期中は取材を受ける機会も増え、メディア露出が高まるにつれてブース来場者数も右肩上がりで増えていきました。

また、副次的な効果としては、受賞製品に関わった担当者のモチベーションが上がった点が大きいです。社外で高い評価を受けることが、開発・製造に関わるチームの士気向上につながり、社内全体の雰囲気も活性化しました。

社外や社内の反応はいかがでしたか。

「実物を見て説明を受けられるので分かりやすかった」「QOL向上やAIなど、生活に近いテーマで親しみやすかった」というポジティブな声が多かったですね。弊社はなるべく現物を展示することにこだわっており、その方針が評価されたのは嬉しいです。

また、若手・中堅社員を積極的にブーススタッフに登用し、実際に来場者と会話して学ぶことができる絶好の機会として、CEATECの現場を最大限活用させて頂きました。お客様の“生の声”に触れる機会は大変貴重であり、若手社員の育成に繋がるものと考えています。

編集後記

今回のシャープ株式会社様の事例では、
AIとESGを組み合わせた多彩な展示構成
電子ペーパーディスプレイ「屋外対応A0サイズ ePoster」のCEATEC AWARD 経済産業大臣賞受賞による露出増
•実物展示、体験型訴求による、具体性、わかりやすさへの高評価
•現場説明員に若手社員の積極登用による、育成の場として活用

といったポイントが特に印象的でした。さらに、ブース来場者数やメディアへの露出拡大、廃棄物削減目標を達成するなど、多方面にわたって成果を上げられています。若手社員を含め、多様なスタッフが大規模展示会に関わり、顧客との接点を通じて得られる学びも大きな財産となっているとのことでした。

CEATECは国内外から幅広い来場者が集まる総合展示会として、企業が新技術やサービスを効果的に発信する場となっています。シャープ株式会社様のように、事前の明確なテーマ、目標の設定や環境への配慮、そしてインパクトのある具体的な展示を戦略的に行うことで、大きなプロモーション成果を得ることができるでしょう。現在、出展をご検討中の企業の皆様は、今回の事例をご参考にして下さい。

シャープ株式会社

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