CEATECニュース
株式会社ジャパンディスプレイ(JDI)、様々な素材を入力インターフェイスに変えるセンサー「ZINNSIA(ジンシア)」がCEATEC AWARDイノベーション部門賞を受賞。
2025年10月14日(火曜日)
同社が開発し、今回、CEATEC AWARDイノベーション部門賞を受賞した「ZINNSIA(ジンシア)」は、様々な素材をタッチ可能なものとする革新的なインターフェイスである。ZINNSIA(ジンシア)は、センサーの存在を意識せず、製品のデザインを損なうことがないセンシングを可能とし、これまでセンサーとして使用することが難しかった場所でも人の動きを検知し、これまでにないデザインや新たなユーザーインターフェイスを実現した。
「CEATEC 2025では、様々な素材をゲームのスイッチに応用するほか、フィギュア自体をスイッチに置き換える技術など、さらに進化したZINNSIAの新しい使い方を提案しています。当社ブースで、より楽しくより実用的なデモで体感してみてください」としている。
■あらゆる絶縁体がタッチセンサーに化けるーZINNSIA(ジンシア)
ZINNSIA(ジンシア)は静電容量タッチパネルの技術を応用して、素材の裏などにセンサーを置いて人の手の動きを感知する画期的な素材として評価が高い。同技術の秘密は、FPC(フレキシブルプリント回路基板)に実装した静電容量方式の薄型センサーで、さまざまな素材の表面をタッチパネルへと変える技術。木材、大理石、表皮、布、石こうボードなど金属以外のあらゆる素材に適用できる。センサーから10センチメートルほど離れた場所の動きも検知でき、木材や大理石などタッチパネルにすることが難しい素材にも対応する。ブースでは、様々な素材を入力インターフェイスに変えるセンサー「ZINNSIA」を応用した様々な事例が紹介されている。
■ZINNSIAを活用した、さまざまな用途のデモを体験してみた。
同社ブースで、「ZINNSIA」の数々の活用事例の一部を体験してみた。同社の提案は、“驚き”が飽和した時代に、「ZINNSIA」の新たなセンシング技術で、今までに味わったことのない体験(UX)の限界を突破したようだ。ぜひ、同社ブースをご覧いただきたい。
■まるで“生きている”かのようなフィギュア体験
「ZINNSIA」を応用した一例として、かわいらしいフィギュアに手で触れると音声を再生し、コミュニケーションがとれる展示デモが来場者の注目を集めていた。昨年モデルから大幅にサイズアップし、存在感と精度が格段に向上。各部位の識別が可能となったことで、例えば、フィギュア―の右手に触れると「右手」と音声を発する。ユーザーとのインタラクションがよりダイナミックかつ直感的に。まるで“生きている”かのようなフィギュア体験ができる。フィギュア体験は、多くの来場者の注目を集めていた。
■木工素材そのものが照明を制御
ブースでは、洗練された家具調の木材加工品が何気なく展示されていた。プロダクトデザイナーによる洗練されたフォルムが空間に静かな存在感をもたらす。実は、この木工品に「ZINNSIA」の仕掛けがあった。ボタンなどの物理的な操作部を排除し、木工素材そのものが照明を制御する革新的な設計を採用。「木材加工は、世界的に評価される家具メーカーが担当し、クラフトマンシップとテクノロジーが見事に融合した逸品」だという。
【出展者情報】
会社名:株式会社ジャパンディスプレイ
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール2 2H202
URL: https://www.j-display.com
出展者詳細: https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=1890