CEATECニュース
株式会社村田製作所、ふしぎな石ころ “echorb”〜3Dハプティクス技術がもたらす新感覚体験デバイス〜を展示。
2025年10月9日(木曜日)
2025年大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン”Better Co-Being”に提供しているふしぎな石ころ”echorb”がCEATEC 2025の村田製作所ブースで展示される。特殊な振動により脳にあたかも引っ張られたかのような錯覚を引き起こす村田製作所独自の3Dハプティクス技術を体感することができる。今回のCEATEC 2025ムラタブースでは大阪・関西万博での展示を進化させ、新たな体験を追加した。
技術と仕組み
ふしぎな石ころ”echorb”に搭載されている村田製作所が独自開発した3Dハプティクス技術は、引っ張られるような感覚の『力覚』、堅さ・柔らかさという『圧覚』、触り心地につながる『触覚』を再現できることが大きな特徴である。この再現のキーとなるのが「錯覚」である。例えば『目の錯覚』では、本来まっすぐなはずの線が曲がって見える。つまり、錯覚とは『脳の力を借りて、あり得ないことを体験させる』ものということである。
3Dハプティクスは『振動を使って脳に錯覚を引き起こす』という非常に特殊なテクノロジーだ。この技術を使うことで本来の物理的な制限を取っ払って、新たな体験を生み出すことができる。例えば、持っている手に、石ころによって引っ張られるような感覚を伝えることや、異なる質感を持つ物体に触れたかのような感覚を生み出すことができる。
また、echorbはWiFi/BLE機能を搭載しており、例えばバイタルサインセンサで読み取った鼓動情報を転送してechorbで再現することもできる。
他にも、埋め込んだLF受信アンテナを搭載しており、Better Co-Beingパビリオンでは、パビリオン中に埋め込んだLF送信アンテナからの信号を受信することで、精緻な位置検知を実現した。これにより、来場者はパビリオン内のいろんな場所で様々な演出を楽しむことができた。
“echorb”はゲームやイベントでのインタラクティブ体験や視覚障がい者の誘導支援など多彩な分野での活用が期待されている。
CEATEC 2025ブースで体験できる進化版“echorb”
大阪・関西万博では、”echorb”を通して石ころに引っ張られる感覚や、石ころから人間の鼓動を感じる体験が提供された。今回のCEATEC 2025 村田製作所ブースでは、大阪・関西万博でも経験できなかった新たな触感や演出を追加し、更に進化した”echorb”の体験が用意されている。
未来社会における技術を直感的な感覚として体験できる機会として期待が高まっている。
【出展者情報】
会社名:株式会社村田製作所
エリア:General Exhibits
ブース番号:ホール2 2H325
URL:https://www.murata.com/ja-jp/
出展者詳細:https://www.ceatec.com/nj/exhibitor_detail_ja?id=1630