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【CEATEC ECO & Design Challenge 2025 出展事例】TDK – 新ブランドアイデンティティ「In Everything, Better」を世界初披露したサステナブルブース

TDK株式会社

出展事例

2026年3月12日(木曜日)
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この記事を3行でまとめると…

  1. 10年ぶりに刷新したブランドアイデンティティをCEATECで世界初披露
  2. 横幅18mの大型LEDを中心に据え、木工造作・印刷物を削減しながら、デザインの大胆さとサステナビリティを両立
  3. 受賞が社内外からの高評価につながり、海外拠点の展示会でも指針となる成功事例に
Interviewee profileEdge AI BD TDK SensEI Japan Unit FAE Section
担当課長 鈴木 洋樹 氏




戦略本部 広報グループ
課長 佐々木 寿子 氏

ブースのコンセプトを教えてください

TDKは2025年9月に、10年ぶりにブランドアイデンティティ(以下BIと略)を一新しました。新タグライン「In Everything, Better」は「TDKが暮らしのあらゆる場面(Everything)に存在し、内側からインパクトを生み出し、社会をより良く(better)変えていく」という決意を込めたものです。

今回のブースでは、この新BIを展示会としては世界で初披露する場として、ブランドの世界観、AIエコシステムへの貢献、そして長期ビジョン「TDK Transformation」を一つの空間に融合させ、可視化することを目指しました。

デザイン面では、ロゴのダイヤモンドマークを構成する三角形を「矢印」として再解釈し、TDKが「In Everything」に存在することを強調しました。色調については、従来のブルーに加え、グラデーションを導入しました。ブルーは「テクノロジー」を、パープルは「人と精神」を、グリーンは「社会とサステナビリティ」を表現することで、目的や場面に応じて柔軟な配色ができるようになっています。

ブース制作で特に工夫したポイントは何ですか

「ブランドの力強い発信」と「環境負荷の低減」という一見相反するテーマをデジタルシフトによって解決した点です。

横幅18mの大型LEDビジョンを中心に据え、映像による動的な演出を強化することで、物理的な装飾に頼らず、圧倒的なインパクトを演出しました。これにより木工造作や印刷物の廃棄を大幅に削減、什器は再利用可能なようにモジュール化して設計、輸送効率を追求し、制作プロセスの川上から川下まで一貫して最適化を図りました。

来場者への体験としてどのような工夫をされましたか

新タグライン「In Everything Better」の核である「Better」を直感的に体験いただけるデモンストレーションに注力しました。

具体的には、アナログリザバーAIチップと加速度センサーを組み合わせた「絶対に勝てないじゃんけん」や、産業機器のパフォーマンス最適化と異常検知を行う監視プラットフォーム「edgeRX」など、最新技術が社会にどのような恩恵をもたらすかを実感できるよう展示しました。日英併記の徹底やスムーズな回遊動線の確保といった基本を磨き、未来社会での実装シーンを具体的にイメージできる構成を心がけました。

エコ&チャレンジに応募したきっかけを教えてください

エコ&チャレンジの制度の「サステナビリティ」と「創造性」を同時に評価するという指針が弊社の展示会における指針と合致したためです。

展示会は、環境配慮を優先するあまり、地味な表現になりがちになりますが、私たちは「持続可能でありながら、刺激的であること」に挑戦しました。その取り組みを外部の公正な視点で評価いただくことで、社内の意識をアップグレードし、今後の改善に繋げたいと考えて応募を決めました。

サステナビリティ面でこだわった点は何ですか

「製品による貢献」と「事業活動による貢献」の二軸をブースで表現できるように工夫しました。

デザインを最優先としつつも、トレードオフとして環境負荷を高めるのではなく、廃材削減や輸送効率の追求といった「事業活動としての責任」を果たす一方で、ブース内ではTDK製品がいかに社会の省エネや進化に寄与しているかという「製品を通じた課題解決」を分かりやすく紹介しました。この両輪を揃えて、会社全体のサステナビリティに対する真摯な姿勢を伝えようと試みました。

デザイン面での目標や工夫点は何ですか

新BIを、「静止したロゴ」としてではなく「躍動感のある体験」として記憶に残すことを目標に掲げました。
シンボリックなビジュアルと大型LEDによるダイナミックな演出を連動させ、遠目からでもTDKの変革を感じていただけるように設計しています。また、グラデーションカラーを用いることで、TDK従来の「お堅い」イメージに、「人と精神」や「社会との繋がり」といった温かみや柔軟さを加え、多様なステークホルダーに寄り添うブランド姿勢を表現しました。

「ワクワク感のある展示」を目指された背景は何ですか

エレクトロニクスショーにいらっしゃるお客様は、技術が切り拓く未来を発見し、サプライズする体験を期待して来場されます。

大型ブースを構える立場として、お客様に新しい技術に触れる喜びや未来への高揚感を提供したいと考えています。サステナビリティとワクワク感を同時に追求するというのは難しい課題でしたが、今回の受賞でその両立が評価されたことは大きな励みになりました。

受賞後の社内外からの反応はいかがでしたか

新BIの初披露という大きなプレッシャーの中、第三者の専門家から高く評価をいただけたことはチームにとって大きな励みになりました。

メディア露出の増加とともに、社内でも「来期はさらに質の高いものを」という機運が高まっています。

また、本事例は海外拠点からも注目され、年始に開催されたCES(米国)や今後参加予定のelectronica(ドイツ)、electronica China(中国)などグローバルな展示会に見本としての役割も果たしています。

エコ&チャレンジのどのような点が魅力だと感じますか

サステナビリティと創造性の両立という、現代の展示会が直面する難しい課題にスポットを当てている点です。受賞という実績は社内での予算獲得や新しい試みへの理解を得る上で大きな説得材料になります。

展示会担当者にとって、挑戦を後押ししてくれる力強い制度だと感じています。

編集後記

TDKは10年ぶりに刷新したブランドアイデンティティ「In Everything, Better」をCEATECで世界初披露した。横幅18mの大型LEDを中心に据えたデジタル表現へのシフト、廃棄物削減と輸送効率の追求により、デザインの大胆さとサステナビリティの両立を実現した。

受賞は社内での評価向上につながり、海外拠点の展示会でも参照されるグローバルな成功事例となった。サステナビリティと創造性を同時に評価するエコ&チャレンジは、ベストプラクティス共有を通じて、持続可能な展示会づくりに新たなスタンダードを業界に提示している。

TDK株式会社

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