当社の多様なイノベーション技術を一堂に集めて展示しました。中でも、CEATEC AWARDを受賞した「iPaS™」をはじめ、商品化前の技術やコーポレートとしての取り組みも含め、幅広くご紹介しました。既存の製品だけでなく、将来のイノベーションに繋がる開発品もあわせて出展しているところが特徴です。
CEATECは日本を代表する規模感と認知度を誇る展示会である、という点が大きいです。一方で当社は海外売り上げの比率が高いため、日本の展示会でどのように価値を出していくか、社内で議論がありました。ただ、CEATECはさまざまな業種の方と交流できる貴重な場でもありますので、新たな顧客となり得る企業との接点を得る場と捉え、出展を決めました。
もちろん数値的な目標も設定していますが、それ以上に「当社のイノベーションの幅広さを認識していただく」ことが大きなテーマでした。製品だけでなく将来に向けた開発テーマも含めて展示し、会社の新たな領域やソリューションにも力を入れていることを、多くの来場者の方に知っていただく機会と考えています。
イノベーション領域の製品に興味を持ってくださる方が予想以上に多く、特に目玉となったiPaS™や、車室内の空気を循環させる「CO2吸着フィルター」などは、多岐にわたる業種の方から反応をいただきました。開発段階の技術に対しても、来場者の方々から新しい応用のヒントをもらえたのは大きな収穫でした。
CEATEC AWARDを受賞したことでブースが非常に注目を集め、結果的にメディアの取材や来場者の数が増えました。それがさらなる人を呼ぶ好循環につながったのはとても良かったです。(千葉様)
受賞したことにより、ニッチな分野にもかかわらず、想像以上に多くの方が展示ブースに足を運んでくださったのは大変ありがたかったです。社内では、量産や開発に取り組むメンバーのモチベーションが上がり、サプライヤーや家族からも称賛の声が届きました。営業への引き合いも増え、開発現場と営業現場の両方が手応えを得られたのは大きな成果だと思います。(内藤様)
当社は自動車関連やエレクトロニクス系など、専門展示会には数多く出展していますが、CEATECではそれらとは異なる幅広い業種の来場者や出展者との交流が可能である点に魅力を感じています。普段あまり接点がない業界の方との商談や情報交換ができるのは有難いです。(仁野様)
若手社員を説明員として投入したところ、華やかな舞台で多くのお客様と接することができ、商品理解や説明スキルが格段に向上したのが、印象に残っています。(内藤様)
これからのCEATECは、幅広い業種や用途に展開される新しい技術をお披露目する場として、ますます期待が高まっています。2024年は隣接イベントとの相乗効果も大きく、来場者層の広がり実感しました。来場者の方々との対話を通じて新たなヒントや連携先を得られるCEATECに今後も期待しています。
編集後記
村田製作所様へのインタビューを通じ、CEATECという場が自社製品のブランディングや開発中技術の認知度向上に大きく寄与し、多様な来場者との意外なマッチング機会を生むことがわかりました。展示のテーマ設定次第で、新製品だけでなく将来を見据えた技術へのフィードバックをダイレクトに得られるメリットも期待できます。年々、新たな産業を取り込んでいるCEATECは、幅広い企業にとって、出展を検討する価値がある展示会といえるでしょう。「企業認知度の向上」「社内の開発モチベーションアップ」「異業種との新たな接点形成」など、多面的な成果を得られる可能性があります。ぜひ貴社の次なるイノベーションをアピールする場として、ご出展を検討ください。